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想い出の赤塚作品(5)

  赤塚不二夫の死去にともない、『天才バカボン』について語るコメンテーターなどの
発言を耳にして、「この人ら、ほんまに『天才バカボン』を読んでいたのかなぁ?」と、
首をかしげている。
 

  次のセリフを紹介する人が、私の知る限り、皆無なのもさびしい。

  「国会で 青島幸男が決めたのか?」 

  私は二歳上の兄とケンカをするたび、突っかかっていた。
  「おい、それは、国会で青島幸男が決めたんか!?」^^;
  
  上記の他にも、『天才バカボン』における名ゼリフは、今も私の頭から消えない。
 

  「さんせいのハンタイなのだ」
  「忘れようと思っても 思い出せないのだ」



  『少年マガジン』を開いて、見開き2ページが、バカボンとパパの 「実物大顔」だったことも、すごかったねぇ・・・・
  ラストは極小のコマになって・・・・^^;
 
   政治ネタや流行歌などを、巧みに取り入れていた点も、
小学生・中学生だった俺には「シャープやなぁ・・・」 と感じられた。

  また、絵柄もシャープやったねぇ。

  
  赤塚氏の絵柄についてもコメントできないアホコメンテーターはほっといて、
「NHK-BS」で放送された「赤塚特集」を、「教育テレビ」で再見しましょう。^^
  
by kase551 | 2008-08-10 23:59 | マンガ | Trackback | Comments(0)

想い出の赤塚作品(4)

  赤塚不二夫死去に関連するテレビ報道などを
 いくつか目にして感じたことは、バックの音楽が
 ほとんどアニメ『天才バカボン』のテーマだったこと。

 ♪これでぇ いいのだあ~♪

 私も好きな曲やけどなぁ。

 アニメのテーマ曲を流すなら、メドレーにしてほしかった・・・・

 曲使用料の関係で、一曲だけにしたのかもしれない。
 それもさびしい話だが、おそらく次のような曲を知らないスタッフが多いのだろう・・・

 
 ♪シンデレラ姫があらわれた~♪ というメルヘンタッチの曲や、

 ♪デカパンの パンツから 猫五匹♪ という軽快なジャズ風の曲や、

 ♪見せてやぁりいたぁい 肝っ玉ぁ~♪ という演歌調の曲などを、知らないのだろう。

  
  赤塚氏の作品世界の豊かさを示す上でも、メドレーにしてほしかったよねぇ。
by kase551 | 2008-08-10 02:03 | マンガ | Trackback | Comments(0)

想い出の赤塚作品(3)

  赤塚不二夫の葬儀におけるタモリの弔辞が
話題になっている。

 両者の深い関係について私は、
『トキワ荘青春物語』(蝸牛社)などを
読んで、「えぇなぁ」と思っていた。
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 同書に収録されている赤塚氏のエッセイ「ボクの居候文化論」には、
次のように書かれている。

 ボクは、"居候文化"というものがあり、そしてあり続けるべきだという
信条をもっている。売れないヤツが売れてるヤツのところに居候して、
その間に学び、鍛え、充電する。
 居候させてるヤツは、なんにも言わず、それが当然のこととして面倒を見る。
そしてその居候が世に出ることをもってお返しとする(43頁)。

 そしてタモリを、「ボクの居候の傑作はタモリである」(42頁)と紹介している。
 
 タモリとの出会いについて、「ヘッドスタッフの長谷邦夫が知らせてくれたのだが」
と、長谷氏の功がきちんと記されている点が良い。

 また赤塚氏はこのエッセイにおいても、そしてマンガ「トキワ荘物語」においても、
自分が石森章太郎(私〔かせたに〕は、「石ノ森」とは書きたくないです^^;)の
「居候」であったことや、トキワ荘の「寮長」的存在だった寺田ヒロオが赤塚氏に、
「適切なアドバイスをしてくれ、大金まで貸してくれた」(43頁)ことを、感謝を込めて描いている。


 赤塚氏とタモリに関する一連の記事の中で、赤塚氏と寺田氏の関係について触れたものが、
あったのだろうか?
 それをふまえれば、タモリの感動的な弔辞は、一層味わい深くなると思うのだが・・・


 寺田さんの名作『スポーツマン金太郎』(虫プロ商事版)は、
「ブッカ ブッカ ドンドン」という第一巻のオープニングから、
「ターザン、また会おうね」と、金太郎と桃太郎が、夜空に飛ぶ飛行機を見上げて、
天才野球少年・ターザンに語りかける第三巻のラストまで、ホンマに
丁寧に描かれていました。
  
 このような名作を描いていた寺田氏が筆を折り、酒を飲み続けて死んだことや、
アルコールに依存した赤塚氏から、周囲の人たちが離れていくありさまは、
長谷邦夫『漫画に愛を叫んだ男たち』(清流出版)に詳しく描かれている。  
 
 同書と、『赤塚不二夫天才ニャロメ伝』(マガジンハウス)は、
タモリの感動的な弔辞以上に、深く濃い愛に満ちた長谷氏による
すばらしい「弔辞」だと、私は思う。
  
by kase551 | 2008-08-09 23:27 | マンガ | Trackback | Comments(0)

想い出の赤塚作品(2)

『おそ松くん』に続いて、『少年サンデー』に
赤塚不二夫が連載した『もーれつア太郎』は、
下町で八百屋を営む少年・ア太郎を主人公とする
「人情噺」だ。

 しかし、多くの人がこの作品において記憶している
キャラクターは、このネコだろう。
                              ↓
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                         (かせたに稚拙模写)

     「オレとケッコンするニャロメ!」などと叫んでは、
    いつも痛い目にあう「ニャロメ」が、当時の大学生たちから
   「抵抗のシンボル」として、もてはやされていたことを、
    私は成人してから知った。

  まあ人の勝手やけど、俺はそういう「ニャロメ崇拝」は、好かんなぁ・・・
 
  白土三平の『カムイ伝』を階級闘争のテキストとして解釈しようとしたり、
 よど号ハイジャック犯たちが、「われわれは、『あしたのジョー』だ」などと、 
 はた迷惑な感情移入をしたり・・・

  ちなみに白土さんは、当初『カムイ伝』を、アイヌ民族の抵抗戦争である
 「シャクシャインの乱」に絡めていくつもりだったのに、読者の反応と編集部の
  意向に合わせて、それを変えたらしいですね。


  それはともかく。

  怪猫「ニャロメ」と、彼の盟友「ケムンパス」と「べし」は、絶妙のトリオでした。

  パチンコに夢中になった親からはぐれた赤ちゃんを、このトリオが育てようとする
 話は、今でも忘れられない。

  赤ちゃんのための物資を調達するため、ア太郎たちをだまそうとする「ニャロメ」の
 姿は、なんともいじらしい。
  そして、赤ちゃんが親に引き取られた後、「赤ちゃんほしいべし」とつぶやく
「べし」が、実にカワイイ!!
   
   しかし俺も、よぅおぼえとるなぁ、細部に至るまで。^^;

   これはひとえに、赤塚作品の力ゆえ。


   長谷邦夫さんの労作『漫画に愛を叫んだ男たち』(清流出版)によると、
  赤塚マンガの創作過程において、長谷氏や古谷三敏氏という才人たちが、
  赤塚氏と常にアイデア会議を行っていたとのこと。
  
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   このような綿密な構成に加えて、当時の赤塚氏は、次のような指示を、
  スタッフに説いていたという。

   「いいか、ギャグ漫画のキャラクターはシンプルだろう。でも一コマひと場面、
   人物の手の指の変化が、感情に合わせて描けていないとダメなんだよ」
   (『漫画に愛を叫んだ男たち』299頁) 
     
     
   このような過程を経て生み出されたマンガを、少年時代に読み続けられたことは、
  実に幸運だった。
   赤塚氏をはじめとする、フジオプロ(当時)の方々に感謝する。

   
    
  『もーれつア太郎』の登場人物では、「デコッ八」「ブタ松」「ココロのボス」の存在も大きい。
  
  ア太郎を「親分」と慕う「デコッ八」。
  その「デコッ八」を「親分」と尊敬する「ブタ松」。
  そして、「ハァ、ポックンポックン」「クーダラナイ クーダラナイ」などと、
 絶妙のセリフを吐きながら、時には純情な一面を見せる「ココロのボス」。
 

   今思い出した作品も、実に面白かった。

   里帰りをする「デコッ八」の代わりに、「ココロのボス」がアルバイト店員になる。
   軽妙な「ボス」のトークに魅了された顧客は、次々に買い込む。

   店に戻った「デコッ八」は、「親分、おれがいない間、売り上げ大丈夫でしたか?」と
  気遣って、帳簿を見て愕然とする。

   「おれがいないほうがいいんだ」と思った「デコッ八」は、店を出て、「ブタ松」と共に
  八百屋を始める。

   上機嫌で出勤する「ココロのボス」は、「デコッ八」の姿を見かけ、仮病を使い、
  ア太郎に欠勤・退職を告げる。

   困ったア太郎は、「デコッ八」と「ブタ松」が営む八百屋に行き、
  「デコッ八」を指差して言う。「そのジャガイモをくれよ」

   「高いですよ」と応える「ブタ松」。
   「いくらだい?」とたずねるア太郎に「ブタ松」は一言。
   「ゲンコツひとつ!」
   「よし、買った!」

    泣きながらア太郎を殴る「ブタ松」。
    

   『もーれつア太郎』は、さまざまなキャラの魅力と、
  人情噺の面白さを、今でも私に実感させてくれる。      
  
  
by kase551 | 2008-08-05 23:56 | マンガ | Trackback | Comments(4)

想い出の赤塚作品(1)

  赤塚不二夫の代表作「おそ松くん」で特に印象に残っている
作品は、「イヤミはひとり風の中」と「チビ太の金庫破り」だ。
 
 「イヤミはひとり風の中」は、盲目の少女のために、貧乏浪人イヤミが
 奮闘する時代劇で、敵役(わがままな若殿)で登場するチビ太も、
 実に良い味を出している。
  小学生のころ、これを読んだ私は泣いた。

  そして中学生になり、チャップリンの『街の灯』を見た私は、
 「そうか、これやったんか!」と、感嘆した。
 

  「チビ太の金庫破り」では、金庫破りから足を洗ったチビ太を、
 刑事イヤミがつけねらう。
  「絶対にあいつのシッポをつかんでやるざんす」(セリフは正確ではありません^^;)
 というイヤミの思いに反して、チビ太は勤勉に働き、銀行家の娘と婚約する。

  ある日、銀行家が、最新型の大型金庫を披露していたとき、彼の息子が
 金庫に閉じ込められてしまう。
  カギも一緒に閉じ込められたためか、 ダイヤル設定が複雑すぎるためか、
そのあたりはよく憶えていないが、 とにかく金庫は空けられない状態になる。
  
  「チビ太さん、助けてあげて!」と、叫ぶ婚約者。
  チビ太は、かつての「商売道具」を取り出そうとするが、
 窓の外ではイヤミが目を光らせている・・・・・・


  これもはじめて読んだ時、目が潤んだ。
  短編では「悪役」が多いイヤミが、長編では主役・準主役を張るという
 配役の妙は、『ドラえもん』のジャイアンが、劇場アニメでは「いい役」
 を演じるとおもしろさと、通じる点がある。
 (赤塚氏と藤子氏は、トキワ荘の「同志」でもあるし)

  中学生か高校生のころ、O・ヘンリの「よみがえった改心」を読んだ
 私は、またうなった。
  「そうか、これやったんか!!」


  私にとって「おそ松くん」は、「感動の作品」である。 

   
by kase551 | 2008-08-04 21:42 | マンガ | Trackback | Comments(2)

イヤミはひとり風の中

 赤塚不二夫が死んだ。

 ここ数年、寝たきりの入院生活だったゆえに、「あぁそうか・・・」と、
驚きはないにせよ、やはりさびしい。

 彼が「勲章」を拒否しなかったときもさびしかったが・・・・
by kase551 | 2008-08-03 23:59 | マンガ | Trackback | Comments(0)

さらばシベリア鉄道

大滝詠一の名曲「さらばシベリア鉄道」は、
太田裕美の歌唱によっても、広く知られている。

  太田さんの歌には、好きな曲がいくつかある。
 「雨だれ」「木綿のハンカチーフ」「赤いハイヒール」などは、
 彼女ならではの味わいだ。

  しかし太田さんには「さらばシベリア鉄道」は、
 荷が重かったと私は思う。
  音程をとって歌詞を追うので手一杯、という感じだ。

  特に、♪伝えておくれ 12月の旅人よ♪ のフレーズは、
 大滝さんと太田さんの差が歴然・・・・

  太田さんの唄い方は、なんかゆとりがなく、せっかくの
 曲のスケールを、縮めてしまってるような気がするんよね。 
 
  一方、作曲者である大滝さんは、余裕たっぷり。
  ♪旅人よ♪の部分で声を裏返すのは、ちょっと「イヤミ」やけど^^;
 
  興味のある方は、「YouTube」などで聞き比べてください。^^
by kase551 | 2008-08-02 23:46 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

「ペパーミント・ブルー」

 連日の酷暑。

 「暑っ、熱っぅ、ほんま暑いなぁ。アツヒメやで・・・」とつぶやくのが
 ニッカ、いえ、日課になっている。


  この季節になると、ふと口ずさむ歌がある。

 ♪風はペパーミント ブルーのソーダが 指先にゆれている~♪
  
  大滝詠一の「ペパーミント・ブルー」だ。

  涼しげで、よろしおますやろ?


  この歌をはじめて耳にしたのが、1984年ごろ。
  その3年くらい前に、「君は天然色」「さらばシベリア鉄道」
 を聴いて、大滝さんの曲に魅力を感じていた私にとって、「ペパーミント・ブルー」
 は、「おぉ、このオッサンはすごいなぁ」と、さらなる感動を与えてくれた。


  「君は天然色」「さらばシベリア鉄道」のビッグヒットを放つ2,3年前、
 大滝さんは旺文社の『高二時代』で、音楽関連のエッセイを連載していた。

  「音楽以外ではヒットを放つ大滝選手」などと、草野球の写真をそえて、
 軽妙な文章を綴る大滝氏に対して当時の私は、彼が「はっぴいえんど」のメンバー
 だったことなどを知らずに、「なんかオモロそうなオッサンやなぁ」程度の感想しか持ちえていなかった。

   猫に小判。   

   
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   今、大滝詠一の名曲群を聴くと、アメリカンポップスを相当に「パクって」いたことや、
  「た」行の発音(「て」を「てぃぇ」と発音したり)などに、「う~ん、これはちょっとなぁ・・・」
  と苦笑する点もある。

   でも、軽快さと哀愁を兼ね備えた「大滝節」は、さすが・・・・
   軽やかな声も、えぇなあ。

  
   そして、じっくり聴くと、松本隆の詩の魅力を再認識する。


   「ペパーミント・ブルー」を初めて聴いて、私が「!!!」と思ったのは、
  松本さんによる、次のフレーズだ。


   斜め横の椅子を選ぶのは この角度からの君が とても綺麗だから

   
by kase551 | 2008-08-01 23:58 | 音楽 | Trackback | Comments(2)