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2008年 06月 12日 ( 1 )

『トーマの心臓』

 萩尾望都さんの『トーマの心臓』を読んだ。

 萩尾さんの作品は、『11人いる!』『半神』
しか読んだことがなかった。

 この二作だけでも、彼女の力量は十分にうかがえる。

 しかし、傑作と評価されている『ポーの一族』『トーマの心臓』は、
「高尚すぎるかも?」「堅苦しいのでは?」という偏見ゆえに、
未読だった。

 二年前に購入した文庫版『トーマの心臓』(小学館)の
ほこりを払い、ページを繰りはじめたところ、一気通読。
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 愛情・葛藤・嫉妬・友情・・・・ 
「愛」に満ちた大傑作です。   
 
 これは、ケストナーの『飛ぶ教室』に比肩すべき傑作やねぇ。

 俗物の私は、『トーマの心臓』と『飛ぶ教室』において、
「少年の生理(精通・自慰など)」が全く描かれていないことに、
どうしても違和感を抱いてしまうが、それを越える作品の力が、
この二大傑作にはある。


 長谷邦夫さんが、名著『マンガに愛を叫んだ男たち』(清流出版)
において、「トキワ荘」の「寮長」寺田ヒロオさんを、次のように
評している。

 萩尾望都の傑作『トーマの心臓』に登場するオスカーの如き、
人に親切で常に理解が深く、誰からも信頼されてきた存在だった寺田(245‐246頁)

 
 私は「オスカー」も好きですが、それ以上に「バッカス」が好きです。^^;
by kase551 | 2008-06-12 22:34 | マンガ | Trackback | Comments(0)