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2007年 11月 26日 ( 1 )

文化接触・摩擦を描いた名監督

  約25年ぶりに名画『旅情』をDVDで再見しました。
  
  昔観たときは、キャサリン・ヘップバーンさんが演じる
 主人公の女性の「しっかり」ぶりと、ラストシーンの鮮やかだけに、
 私は魅かれていたようです。

  しかし再見すると、当時は見逃していたさまざまな
 「見どころ」に、「あ~!そうやったんか」と思います。
   
  例えば、主人公が宿泊するホテルに同宿する米国人夫婦が
 イタリア文化を軽視し、それに対してホテルの主人が憤慨する
 場面や、生活のために「子供らしくない」仕事も請け負う
 イタリア少年に対して、「良いご身分」である米国人の主人公が、
 説教めいた叱責を加える場面など・・・・


  この映画が製作されたのが、1955年。
  イタリアが第二次世界大戦において無条件降伏して(1943年)から、
 12年しか経っていません。
 
  
  私はデビッド・リーン監督の作品を、『旅情』『アラビアのロレンス』
 『インドへの道』しか観ておりませんが、いずれも異文化接触・摩擦を
 巧みに描いています。

  『アラビアのロレンス』と『インドへの道』において、
 英国人の傲慢さを描いた英国人監督デビッド・リーンが
『旅情』で描いた、米国人とイタリア人の文化接触・摩擦は、
彼の米国人観・イタリア人観が反映されていて、実に興味深いです。
 

  そしてあのテーマ曲とラストシーンは、やはり素晴らしい!        
by kase551 | 2007-11-26 21:58 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(0)