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2006年 03月 14日 ( 1 )

憲法違反?

 『諸君』4月号で、百地章という人が、次のような主張をしていました。

 「日本国憲法では、参政権は『国民固有の権利』
(第15条1項)とされており、たとえ地方参政権で
あっても外国人への参政権付与は憲法違反である」

 この人は、以前もこのような主張をしていましたが、
どうやら、「固有」ということばを、
「そのものだけが持っている」
「そのものだけにある」
と解釈しているようです。

 「固有」には、その意味しかないのでしょうか?

 しかし、手元の『大辞林』(三省堂)
には、「本来備わっていること」、
そして 『大辞泉』(小学館)には、
「本来持っていること」という説明が、
まずなされており、その次に、
上記の「そのものだけ・・・・」と
いう語釈が記されています。
 
 すなわち憲法の条文では、
「参政権は国民に本来備わっている権利である」
という規定があるだけで、外国籍住民の参政権を
保障もしていないが、否定もしていない〔言及していない〕
ということです。
  

 1995年の最高裁判決には、
「憲法では、在日外国人の地方選挙権を保証しているとはいえない。
しかし、永住資格などを持つ外国人が地方選挙で投票できるような法的措置をとることを、
憲法は禁止していない」という内容が盛り込まれています。

 つまり、現行の憲法で保障されるのは、
「国民」の参政権だけであり、
外国籍住民の参政権は保障していない。
 しかし、外国籍住民の参政権を認定する法律をつくることは、
憲法違反でない、ということです。

 以上のように、前述の百地氏の「憲法違反」という
主張は、的外れであることがはっきりしました。 


 周知の通り、この日本社会は、日本国籍を持つ
「国民」だけが構成しているのではありません。
 その認識が徐々に浸透してきたからこそ、
永住資格を持つ外国籍選手の「国体」出場を
全面的に認める決定が、昨年なされたのではないでしょうか?
 
 百地氏の的外れな主張や、『マンガ嫌韓流』における
悪質なデマ(「県レベルの乗っ取り」など)には、
異を唱え続けていきたいものです。
by kase551 | 2006-03-14 17:09 | 韓国・朝鮮 | Trackback | Comments(0)