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想い出の赤塚作品(1)

  赤塚不二夫の代表作「おそ松くん」で特に印象に残っている
作品は、「イヤミはひとり風の中」と「チビ太の金庫破り」だ。
 
 「イヤミはひとり風の中」は、盲目の少女のために、貧乏浪人イヤミが
 奮闘する時代劇で、敵役(わがままな若殿)で登場するチビ太も、
 実に良い味を出している。
  小学生のころ、これを読んだ私は泣いた。

  そして中学生になり、チャップリンの『街の灯』を見た私は、
 「そうか、これやったんか!」と、感嘆した。
 

  「チビ太の金庫破り」では、金庫破りから足を洗ったチビ太を、
 刑事イヤミがつけねらう。
  「絶対にあいつのシッポをつかんでやるざんす」(セリフは正確ではありません^^;)
 というイヤミの思いに反して、チビ太は勤勉に働き、銀行家の娘と婚約する。

  ある日、銀行家が、最新型の大型金庫を披露していたとき、彼の息子が
 金庫に閉じ込められてしまう。
  カギも一緒に閉じ込められたためか、 ダイヤル設定が複雑すぎるためか、
そのあたりはよく憶えていないが、 とにかく金庫は空けられない状態になる。
  
  「チビ太さん、助けてあげて!」と、叫ぶ婚約者。
  チビ太は、かつての「商売道具」を取り出そうとするが、
 窓の外ではイヤミが目を光らせている・・・・・・


  これもはじめて読んだ時、目が潤んだ。
  短編では「悪役」が多いイヤミが、長編では主役・準主役を張るという
 配役の妙は、『ドラえもん』のジャイアンが、劇場アニメでは「いい役」
 を演じるとおもしろさと、通じる点がある。
 (赤塚氏と藤子氏は、トキワ荘の「同志」でもあるし)

  中学生か高校生のころ、O・ヘンリの「よみがえった改心」を読んだ
 私は、またうなった。
  「そうか、これやったんか!!」


  私にとって「おそ松くん」は、「感動の作品」である。 

   
by kase551 | 2008-08-04 21:42 | マンガ | Trackback | Comments(2)
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Commented by ゆら at 2008-08-05 21:17 x
私はおそ松くんはほとんど見てないから知らないんだけど
そのチビ太の読んでて、ジャンバルジャン連想しちゃった。

「街の灯」は、水野さんだったか淀川さんだったか、
最後目が見えるようになった女の子が言う「あなただったの・・・」は
嬉しい言葉なのかガッカリの言葉だったのか・・・・ って解説してたのを
よく覚えてるよ。 女優さんの演技としては、後者だったように
思えたんだけどね・・・
チャップリンだしなぁ、そういうこう、なんつーか、現実の残酷さを
最後にもってきててもおかしくはないよね(・_・)
Commented by kase551 at 2008-08-06 00:05
 あぁ、あれは、ジャンバルジャンと刑事ジャベールの関係と共通していますね。
 ぜひぜひ、みなもと太郎さんのマンガ版もご覧下さい。大傑作です。

 私は実はチャップリンを、好きではありません。 
 でもあの映画のラストにおける彼の表情は、すばらしいと思います。


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