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『枕草子』

向田邦子さんの『父の詫び状』に続いて、
清少納言『枕草子』を「つまみ読み」する。

 天才随筆家の力量に、あらためて感嘆。

 「はいはい」をしながら近寄ってくる乳児・幼児が、
 這って来る途中で埃を見つけ、可愛い指でつまんで
 大人に見せるしぐさを活写したり、日没のころ、
山の端が赤く染まり、薄い黄色の雲がたなびく風景を
「あはれ」と描く感性。

  そして、「勝負事に勝つのはうれしくないはずないやろ?
 『自分が一番』と思ってるヤツを出し抜くのもたまらんね。
 その相手が女よりも男のほうが、喜びもひとしおやね」
 (かせたに勝手訳)という率直さも魅力です。

  通ってくる男に吠える犬が憎らしいとか、人目につかぬように
 隠した男が眠ってしまい、いびきをかくのが憎らしいとか、
 恋愛関係のリアルな描写をしたかと思えば、
 「水を物に入るるすき影」を「きよし」(清潔だ)と述べたり・・・・


  昨日のくりかえしやけど、『枕草子』と『父の詫び状』を
 同時に読めるって、ホンマに幸せやねぇ。
by kase551 | 2008-07-20 23:53 | | Trackback | Comments(0)
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