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康玲子さん

  在日女性文学『地に舟をこげ』2号を
手にして、「おっ!」と声をあげた。
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 表紙に、第一回「賞・地に舟をこげ」受賞作として、
康玲子「私には浅田先生がいた」と、記されていたからだ。
 
 この文芸誌の創刊号もすばらしかったが、 昨年偶然出会った康さんの名前を目にして、己の「人の運」を実感する。

  昨年3月、新井英一ライブ&鄭琪満作陶展の打ち上げで、私は康さんと言葉を交わした。

 雰囲気のある、感性豊かなステキな人やなぁ、と思い、福岡に戻ってから拙著をお送りした。

 ほどなく礼状とともに、康さんが連載を持たれている『アジェンダ-未来への課題-』という総合誌と、過去の記事のコピーをいただいた。

 メアリ会(京都・在日朝鮮人保護者有志の会)代表をつとめる康さんの主張は明確・誠実だ。
 
 今回の受賞作にも、圧倒された。

 神戸の高校に通っていた康さんの、自分が朝鮮人であることへのさまざまな思い、「本名宣言」に関する記述、在日朝鮮人をとりまく問題を「自分の問題」と考えられない日本人への憤り、恩師である浅田氏への思慕・反発・信頼、母親との関係、祖父母への思い、指紋押捺制度の残酷愚劣さ、1970年代の韓国社会に対する複雑な心境、そして多感な少女の詩情・・・・・

 このようなすばらしい書き手と直接出会えたのも、すべてわたしの「人の運」ゆえ。

 そして、そこから得たものを、私は若い人たちに伝えていく。
by kase551 | 2008-03-09 23:57 | 「在日」 | Trackback | Comments(6)
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Commented by 稲田 at 2008-03-10 13:39 x
康玲子さんの「私には浅田先生がいた」の浅田先生は、映画評論で有名だった、浅田修一さんみたいですね。何冊か本を出されていました。映画だけでなく、地元の映画館への深い愛着も感じられて、いいエッセイでした。数年前に亡くなられましたね。『地に舟をこげ』も機会作って読んでみます。
Commented by kase551 at 2008-03-11 18:05
 稲田さん、情報ありがとうございます。
 「浅田修一」でネット検索してみました。
 映画と神戸を愛した方だったようですね。
 著作は絶版が多いようで、残念です。
Commented by knock on wood at 2008-03-16 20:09 x
浅田修一さんの本には絶版のものも多くありますが、兵庫県明石市にある「幻堂」から、「神戸最後の映画館」という著作が出ています。名著ですよ。幻堂の主人もユニークな人で、浅田さんが後年とある機関紙に連載していた原稿を出版すべく、今も準備をしているようです。
Commented by kase551 at 2008-03-16 23:54
 ありがとうございます。
 実はネット検索をして、3月10日に「幻堂」に、「神戸最後の映画館」と
「「四コマ 幸福番外地」(西野空男著)の購入メールを送ったのですが、まだ返信がきません。
 明日、電話してみるつもりです。

 「幻堂」は、川崎ゆきおさん(私はファンです^^)関連で(「ぷがじゃ」などを通して)、名前だけは以前から知っていましたが、色々と興味深い本を出していらしゃいますね。^^
Commented by N高校OB at 2009-09-05 22:56 x
浅田先生に担任として,卒業後も心の支えとして,お世話になった一人です.暖かい人柄と,型破りな生き様に,おおいに影響を受けました.
ネットでこの本をみつけたので,是非読んでみたいと思います.
Commented by kase551 at 2009-09-07 18:27
 私は康さんの著作と『神戸最後の映画館』でしか浅田氏を知りませんが、氏のような熱意と感性を持った教師と出会えた生徒は幸せだったと
思います。


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