今、博多は「山笠」の時期です。
「山笠」とは、福岡市博多区にある櫛田神社という
神社の氏子たちが、華やかに装飾された数台の山車を
引いて練り歩き、最終日には櫛田神社への到着を競う
「山車レース」で締めくくるという、祭事イベントです。
2002年に福岡に来て、この祭りに対して抱いた疑問は、
「なんで女の姿がないの?」でした。
この祭りは「女人禁制」で、女性は「ごりょんさん」として
食事の準備や後片付けなどの「内助」に徹してます。
先日の新聞記事によると、「ごりょんさん」のなり手が
なくなっているとのこと。
当然やろ。
女に甘えた、女を排除した「男のロマン」に付き合える
奇特な人が少なくなるのは当然でしょうね。
私にとって、フィナーレの「櫛田入り」レース
(これは迫力があります)以外には興味を引かない
「山笠」について、先日友人のCさんがこう語りました。
「あれは日本人の祭りやから。俺ら博多駅のすぐ近くに
おったけど、誰も声かけんかったもんね」
朝鮮人であるCさんの言葉を聞いて、
「『山笠』が排除してきたものは、女だけやないんや・・・」
と、「伝統文化の排他性」を実感しました。