井筒和幸監督の『パッチギ!』を、テレビで再々再見しました。
いやぁ・・・ カットされても、CMで中断されても、名作の力は伝わりますね。 「レオポン」「都はるみ」という、「ダブルの記号」の使い方も すばらしいのですが、朝鮮高校の生徒たちとの交流を通して、 「京都のイムジン河を越えた」と思い込んでいた日本人高校生が、 朝高生の葬式で浴びせられることばは、ほんま、他人事ではありません。 帰れ お前には居てほしない・・ わしらはお前らとは違うんやぞ 在日朝鮮人の友人を持つ私には、ほんまに重いことばです。 毎月顔を合わせ、酒を酌み交わすGさん・Pさん・Hさん・Tさんが、 私に対して上記の感情を抱いている雰囲気を、ときおり感じるがゆえに・・・・ 本人(私)は日々悩んで発言しているつもりなのですが、 「わかったようなことを言ってほしくない」 と、数年前に知人の在日朝鮮人から言われたことがあります。 『パッチギ!』で、日本人高校生が橋の欄干にギターを叩きつけて 号泣する場面は、圧巻です。 この感覚は、日本人にしかわからないかもしれません。 そう、「在日朝鮮人」と「日本人」は違います。 でも、100%の理解なんかできるわけないけど、65%くらいは わかるかもしれんなぁ・・・ と思いながら、これからもGさん・Pさん・Hさん・Tさんたちと 付き合っていきたいです。 また、主人公がラジオ局で「イムジン河」を歌おうとしたときの 番組ディレクターと上司の会話も、実に意味深いです。 上司 「こいつの歌は北朝鮮の歌なんや!」 ディレクター 「北朝鮮・・・何なんですか・・そんな名前の国、どこにあるんですか?」 デ 「表現の自由でしょう」 上「サラリーマンに自由なんか、あるかい!」 デ「日本国憲法を知らないんですか?」 上「憲法なんてどうでもええ!」 デ「バカ!! どんな理由があろうとなぁ、歌ったらあかん歌なんかあるわけないんだ!! この銀河系のどこを探してもなぁ、天体望遠鏡で見回してもなぁ、そんなものは どこにもないんだよ!」 これらの部分を無視して、『パッチギ!』を単なる青春映画、在日コリアン映画 としてとらえてしまう人は、ちょっとねぇ・・・・ 鈍感というか、なんというか・・・・ 俺らの問題、そう、あんたら自身の問題でっせ、ホンマに・・・・ 明日から公開される続編も、ぜひ観賞したいです。
by kase551
| 2007-05-19 00:58
| 映画・ドラマ
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Comments(2)
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from 超どフリーなブログ
at 2007-05-19 18:42
タイトル : パッチギ!
1968年。京都にある東高校2年生松山康介は常日頃から争い事の絶えへん朝鮮高校にサッカーの練習試合を申し込むことになりよった。しぶしぶ朝鮮高校を訪れた康介は音楽室で一人フルートを奏でる少女・キョンジャに一目惚れするちうわけや。せやけどダンさんあろうことかキョンジャの兄アンソンは同校の番長やった。どないしたかてキョンジャと仲良うなりたい松山は朝鮮語を必死で... more
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from ニュースですYO!
at 2007-05-21 02:15
タイトル : 小阪由佳、2枚目CDリリース。
前作『パッチギ!』は最大300館で上映され、22週のロングランとなり、興収は5億円を記録したそうです。今作『パッチギ!LOVE&PEACE』は、配給のシネカノンによれば興収10億円は確実だそうです。 ... more
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pukkochu at 2007-05-19 14:19
100%わからなくても、そばに居たい、付き合いたいって気持ちは十分伝わるものです。
今後とも寄り添ってくださいませ。^^
0
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kase551 at 2007-05-19 22:04
ありがとうございます。
お互いに本気で付き合っているから、ぎこちなさや葛藤もあるのだと思います。彼らとの付き合いがなかったなら、『パッチギ!』を観る私の目は、今よりもはるかに曇ったものだったろうと思います。 もちろんpukkochuさんとのネットにおける交流も・・・・ 今後ともよろしくお願いいたします。^^
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