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『在日義勇兵帰還せず』

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 朝鮮戦争(1950~53年)に「義勇兵」として
参戦した在日コリアンがいたという事実は、
以前から知っていましたが、その実態については
まったく無知でした。

 金賛汀(キム チャンジョン)さんの
『在日義勇兵帰還せず』(岩波書店)は、
全642人のうち、135人が戦死または消息不明、
242人が日本政府から再入国を拒絶されたという
在日コリアン義勇兵たちが、どのように募集され、
どのように訓練を受け、どのように戦い、そして、
どのように国家や民族団体から「見捨てられた」
のかを理解するのに、非常に有益な教材です。

 韓国・米国・日本という国家のエゴによって翻弄され、
日本に帰還できなかった義勇兵たちが、在日コリアンの
「北朝鮮帰還」を阻止するための秘密工作員として、再び
韓国政府に利用されていたとは・・・

 日本国籍を保有していた在日コリアンを「外国人登録」し、
日本の国家主権回復にともない、彼らの日本国籍を
一方的に抹消した日本政府の問題もさることながら、
「愛国心」に訴えかけて、在日コリアンを使い捨てた韓国政府
(李承晩政権)のやり方も、すさまじいばかりです。


 それにしても、「もう一度愛国を行って欲しい」とは
恥知らずな言葉である。この言葉は、それまで
在日義勇軍兵士の愛国行為に何一つ報いることのなかった
韓国当局が、軽々しく言える言葉ではないはずだ。(227頁)

   
 このような、国家の身勝手さに唖然とする一方で、
日系二世の米軍将校・ジミー郷沢と在日コリアン義勇兵たちとの
信頼関係には、胸を打たれます。
by kase551 | 2007-02-14 20:14 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)
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