安倍新首相が誕生しました。
従軍慰安婦関連のテレビ番組に圧力をかける
などの「実績」を持ち、小泉政権の対米盲従路線・
格差拡大路線を続けるであろう安倍氏が首相に
なったことは、私にとっては大いなる不幸です。
教育基本法改悪の方針にも、「公立学校に通ったことも
ない世間知らずのお坊ちゃまが、自分勝手なことを
押し付けるなよ、このボケ!」と思います。
しかし、彼に対する批判の中で、「これはあかんでぇ・・・」
という言葉遣いがあります。
「岸信介のDNA」「タカ派の遺伝子」などという物言いです。
近年よく目にする、「○○のDNA」という表現に、大いに抵抗を感じます。
安倍氏が祖父・岸信介氏を崇拝していることや、「タカ派」であることは、
周知の事実です。
しかしそれを表現するのに、「DNA」ということばを使うのは、
どうもおかしいと感じます。
「受け継ぐ対米追従」や、「庶民蔑視エリート意識の伝統」、
「三代に渡るタカ派の家訓」などの表現を使えばいいのにねぇ・・・
まさか、「DNA」「遺伝子」という物言いが、「しゃれた表現」と
思っているわけではないでしょう?
得々として「DNA」「遺伝子」ということばを使う人たちは、
この物言いが、「遺伝子決定論」「優生学的人権侵害」に
つながる危険性を、考えたことがないのでしょうねぇ・・・・
コワイ・・・・
安倍氏の問題点の一つは、岸信介氏の「功」だけを見ようとし、
「罪」を無視しようとするのみか、その「伝統」に乗っかって
恥じることがない、というところにあります。
それを批判するのに、「DNA」や「遺伝子」ということばを
使っては、安倍氏の鈍感さや無神経さの由来を、
生物学的な要因に求めてしまうことになるんですよねぇ・・・
それはちゃうやろが・・・
「目くそ鼻くそを笑う」どころか、「生物学的差別主義者」の
汚名を着せられまっせ、ホンマに・・・・
安倍氏の場合は、「対米服従首相の孫が対米服従首相になる」
見込みが濃厚ですが、先代の過ちを繰り返さない二代目・三代目は、
間違いなく存在しています。
「伝統」や「家訓」を「継承」せず・・・・・
だから、「遺伝子決定論」は、やめましょうよ。
批判は、論理的に行わなければ、逆効果になってしまいます。
自戒を込めて・・・・