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福岡の暗部

 魚の美味しい街・福岡は、その裏に、血塗られた歴史を
持っております。

 太平洋戦争時、多くの朝鮮人・中国人を強制連行し、
炭鉱で過酷な労働をさせたという歴史です。

 その強制連行・強制労働の被害にあった中国人たちが、
損害賠償と謝罪を求めて、国と三井・三菱系列企業を相手取って
訴えていた裁判で、「賠償をみとめず」という判決が、福岡地裁で
今日、下されました。

 判決の理由が、なんともはや・・・・

 「原告らが労働に従事した炭鉱は、遅くとも
 昭和20年末日までに稼動を停止し、被告会社らの
加害行為が終了した。
 昭和40年8月末日までに20年の除斥期間が経過しており、
原告らの被告会社らに対する不法行為による損害賠償請求権は
消滅した」

 ひとまず、強制連行・強制労働の不法性は認定しているんですね。
しかし、「20年が過ぎたので、請求権は消滅した」という理屈です。

 これで納得する人がいるのでしょうか?

 昭和40年といえば、1965年です。
 当時の日本は、台湾〔中華民国〕と国交を結んでおり、被害者たちが暮らす
中華人民共和国とは、国交がなかったはずですが・・・・
 1972年に国交が樹立してからも、日中間の自由旅行などは、夢物語だったはずですが・・・・


 一所懸命に勉強し、司法試験に合格し、このような判決文を読み上げる・・・・
 嗚呼、素晴らしい人生! 
 
by kase551 | 2006-03-29 21:27 | 戦後処理 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 川瀬 at 2006-03-30 01:04 x
僕もこの判決を読んで、がっくり来てしまいました。法曹界に行っている友人も多少いるのですが、彼らにはこういう裁判官になって欲しくない、というのがささやかな願いです。でも、かせたにさんがおっしゃるように、どうして「お勉強」したはずの人が、こういう道理の通らないことを平気で言えるのか・・・。
Commented by kase551 at 2006-03-30 21:18
 「賠償責任を認めると、同種の訴訟が殺到して、混乱をきたす」と考えているのでしょうかねぇ・・・
 または、「最高裁判事になるためには、ここで『愛国心』を示さねば」
という考えなのでしょうか?
 いずれにしても、「須田啓之」という裁判官の名前は、忘れません。
 将来、「最高裁判所判事信任投票」の投票用紙に名前が出たならば、
三重バツをつけるつもりです。

  


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