安部司著『食品の裏側』(東洋経済新報社)を読みました。
われわれが日常、いかに多くの食品添加物を食べさせられて
いるかということを、添加物のトップセールスマンだった著者が、
わかりやすく示しています。
以前、スーパーで買ったベーコンのラベルに、
「原料の一部に、大豆・乳を含む」という表示を見つけ、
「なぜ、ベーコンに大豆と乳?」と感じた疑問が、
この本のおかげで解けました。
食肉加工業界では、ハムやベーコンなどに使う豚肉の
水増しを、恒常的に行っているとのことです。
たとえば、100キロの豚肉があるとすると、その肉に
20~30キロの「肉用ゼリー液」を注入するのです。
その「ゼリー液」は、大豆や卵白、乳たんぱくなどから
作られます。
そして、水分を増した肉を固めるために、添加物も
増量する・・・・
業界では、このような水増し肉から作られたハムを、
「プリンハム」と呼んでいるとのことです。
私は、コンビニのおにぎりや弁当は極力買わず
(添加物まみれですので)、調理の際には化学調味料は使わず、
しょうゆや味噌などにも気を使ってきたつもりでしたが、
「肉用ゼリー液」の存在は知りませんでした。
勉強になりました。