大相撲でよく批判の対象となるのが、「変化」。
力士が立ち合いで身をかわしたり、相手をはたきこんだりする
「変化」に厳しい声が浴びせられることが多い。
でも、なんで「変化」があかんのやろ?
えぇやんか。
相当の鍛錬と覚悟がなければ、100キロをはるかに超える巨体が、
「変化」などできないだろう。
「変化」も立派な技だと私は思う。
そして、技術がなければ「はたき込み」も決まらない。
かつて、アキレス腱切断により三役から幕下まで落ちた
龍虎(現在はタレント)が、ふたたび三役まで返り咲いたのは、
踏ん張りの利かなくなった足をかばうための「はたき込み」が
威力を発揮したからだ。
真正面からのぶつかり合いも面白いが、「変化」や「はたき」も、
また面白い。