昨日紹介した「赤ちょうちん」という曲における
♪キャベツばかりをかじってた♪という箇所が
象徴するものは、「経済的な貧しさ」だ。
考えてみれば、「キャベツ=経済的貧困」という
「象徴」「記号」は、実によく使われている。
豊田勇造さんの名曲「小松ちゃん」における
♪俺は駆け出しの歌うたい キャベツばっかり食べてた♪
という歌詞。
マンガにおいてもしかり。
寺田ヒロオさんの「トキワ荘物語」においても、
「トキワ荘」に入居した寺田氏が自炊して畳に新聞紙を
敷いて食べるのは、キャベツの味噌汁、キャベツの炒め物という、
キャベツづくし。
いしいひさいちさんの「バイトくん」にも、同様の場面があったなぁ。
バイトくんに昼食か夕食をたかりにきた友人が、
「あ~あ、キャベツばっかりだなぁ」とこぼしながら、
「まぁメシだメシだ!」と炊飯器に手を伸ばす。
「メシ?」といぶかしげにつぶやいたバイトくんの横で、
炊飯器から飛び出すキャベツに驚く友人。
しかし俺も、よぉ憶えてるなぁ・・・^^;
作品の力やね。