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宗秋月さん死去

 宗秋月(チョンチュウォル)さんが死去。
 享年66歳。

 詩人として知られる彼女の作品を、
私は季刊『民濤』掲載「猪飼野のんき眼鏡」
という小説で、はじめて知って読んだ。
 あれは1980年代中盤ごろか。

 劇中、橋の上で露店を営む在日一世のハルモニ(おばあさん)が
歌う、♪アラリガ ナンネ~♪ という「アリラン」の
一節の重さを、20代半ばの私は、ほとんど理解できなかった。
 
 俺のような鈍いヤツには、時間と経験がホンマ必要やね。

 
 『地に舟をこげ』でも健筆を振るってはったのに、
http://kaseyan.exblog.jp/6151367
 もう、宗さんはいてはれへん。

 昨年(2010年)逝去した鄭早苗(チョンジョミョ)さんも、享年65。

 早すぎるよ。
  
by kase551 | 2011-04-24 23:00 | 「在日」 | Trackback | Comments(2)
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Commented by argon at 2011-04-26 06:24 x
宗秋月さん。恥ずかしながらその著書のどれもを私は未読ですが、在日の人々の蝟集する街、大阪は生野区で、金時鐘さんと同じく、猪飼野詩人として生きてこられた方でした。今日、日本人でさえ詩人を標榜しながら生活していくことの困難は想像してあまりあるのに、かてて加えて彼女には確か硬膜移植の経験があり、一時期、そのことによるヤーコプ・クロイツフェルト病の発症を恐れられていたと記憶しています。
にもかかわらず、彼女は、生涯、詩人としての矜恃を貫かれたのでした。
どういう宗教観の持ち主でいらっしゃったかは存じませんので、とりあえず今は、本当によき生を生きられましたねとだけ申し上げたいと思います。
Commented by kase551 at 2011-04-26 17:54
季刊『民濤』最終号(1990年)の「編集後記」から、宋さんのことばを引用します。

 「文学がなんぼのもんじゃい!!」とタンカをきりながら、されど、なれど、我がこだわりは普通の女の軌跡を文学にとどめる。私は無数の私である故に我が業が苦界浄土にゆあみする「まざまざと」「まだまだ」と。


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