2,3年前に購入して未開封だった
大貫妙子「Boucles d'oreilles」(ブックル ドレイユ)を聴く。
フランス語で「耳飾り」を意味するタイトルの
このアルバムは、大貫さんのおなじみの名曲を
弦楽四重奏とピアノを主としたバックで楽しめる。
はかなげでいながら芯が強く、
柔らかでありながら深く響く大貫さんの声は、
やっぱりえぇねぇ・・・・^^
ことばをしっかりと語りながらも押し付けがましくない
歌い方も、すばらしい。
大貫妙子が書く歌詞の魅力は、「せつなさ」「無常観」にあると、
私は考えている。
このアルバムにも収録されている「風の道」から紹介する。
♪今では他人と呼ばれるふたりに
決して譲れぬ 生き方があった♪
♪おたがい 寄り添う 月日を思えば
語ることばもないほど 短い♪
同じく「黒のクレール」から引用する。
♪幾度夏がめぐり来ても あなたは帰らない
いつか風にくちてしまう 思い出の港も
走り去った時の中で 夕映えが永遠をうつす♪
このような歌詞を、繊細なメロディに乗せて
語られると、センチメンタルなオッサンは、
もう降参するしかありません。^^