今回の原発事故に関して、「想定外」ということばを繰り返す東京電力(東電)。
本当に「想定外」だったのかという疑問を抱いていたところ、
このような記事が。
これは、昨日(25日)の『朝日新聞』朝刊にも掲載されている。
この記事を読む限り、「東電は歴史から学べなかったんやなぁ・・・」
と思わざるを得ない。
記事によると、過去(869年)に大きな津波があった事実を挙げて、
大津波が再び来る恐れがあることを2009年の専門家会議で指摘した
産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの岡村行信センター長の意見を、
東電は生かしていなかった。
今日(26日)の『西日本新聞』にも、同様の記事が載っている。
津波の想定を変えるように繰り返し求めていた岡村氏は、同紙の取材に、
「貞観(地震による)津波については、2007年にシミュレーションも公表しており、
(東電や保安院が)知らないはずはないのに、想定から外されていた。おかしいと訴え、
津波の想定を変えるよう求めたが、先送りされてしまった」と語っている。
『毎日新聞』のサイトに掲載された記事においても岡村氏は、
「原発であればどんなリスクも当然考慮すべきだ。あれだけ指摘したにもかかわらず、
東電からは新たな調査結果は出てこなかった。『想定外』とするのは言い訳に過ぎない。
もっと真剣に検討してほしかった」と語っている。
今度こそ、東電は歴史から真摯に学ぶべきだろう。
「脱原発」以外の道はない。
それ以外の道はない。
それができずに「想定外」を繰り返すようならば、救いはない。