このウイスキーを飲むと、思い出す映画があります。
「第三の男」・・・・
私が愛飲しているのは「ニッカゴールド&ゴールド
(G&G)白」ですが、「G&G黒」という商品の30年前の
CMに、オーソン・ウエルズ氏が出演していました。
あの映画におけるウエルズ氏の存在感は圧倒的でした。
旧友の目を逃れながら、巨大な影だけをのぞかせるシーンや、
遊園地での不敵な笑み・・・・
映画を見る前、テーマ曲だけを聴いたことがあります。
チターという弦楽器の軽快な調べに、「これはコメディ映画かな?」
という思い込みを抱いて見たところ、内容のシリアスさに驚きました。
しかし、深刻さの中にも、人間が生きる「おかしさ」「可愛さ」
「どうしようもなさ」を描いている映画です。
「えぇ? こんな軽い曲で合うんかいな?」と、
30年前に感じたテーマ曲は、今では、
「これが一番えぇんやろねぇ」と、思えます。
歳をとるのも、いいものです。