「サーカス」の歌を一度じっくり聴いてみたかった。
かつて「ミスター・サマータイム」がヒットした頃、
私は米国のジャズコーラスグループである
マンハッタントランスファー(「マントラ」)に傾倒していた。
「タキシードジャンクション」「バードランド」「コーナーポケット」
「フォーブラザーズ」などを歌いこなす「マントラ」のリズム感と抜群のハーモニー、
そして個々のシンガーとしての実力に、いまでもうなっています。^^
名盤『ヴォーカリーズ』におけるシェリルの高音は、何度聞いてもゾクゾク・・・
「マントラ信者」だった私は、同じ編成(女声2、男声2)の「サーカス」を、
当時は過小評価していた。
「まぁ、なかなか上手いけど、力強さが足らんなぁ・・・」
傲慢なヤツやなぁ・・・ 何様や?
2002年に日本に戻ってきてから、テレビやラジオで「サーカス」の
歌を耳にすることが数回あった。
おっ、えぇなぁ・・・ ホンマえぇ・・・
淡白やけどコシのある、熟練味にうなった。
「マントラ」と「サーカス」を比べていた自分が愚かだった。
気づくのが遅い・・・
ティム、アラン、ジャニス、シェリルという個性豊かな
ボーカリストが自己主張をしつつも調和する「マントラ」と、
叶正子さんのボーカルを全面に出し、それを「家族」が支えるという
色彩が強い「サーカス」。
もし、「サーカス」の男声ボーカルが、「マントラ」のティムとアランの
ような強烈な個性を持っていたならば、あの絶妙のハーモニーは不可能だっただろう。
強い自己主張はしないが、
的確で厚みのある「サーカス」男性ボーカルの実力を、
遅ればせながら実感。
CD『歌の贈り物』を買った。
いやぁ~、よろしおますなぁ。
「夜空ノムコウ」を、はじめてえぇ曲やと思いました。^^
「Everything」も、すばらしい!
ぜひ、ライブで聴きたい!