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断絶と一握の愛

 たとえば、日本による朝鮮の植民地支配の本質を理解し、
敗戦後の在日朝鮮人に対する切り捨て(参政権停止→外国人登録→日本国籍抹消)
というむちゃくちゃな政策に対して異を唱え、在日朝鮮人の友人たちと
しょっちゅう酒を飲みながら歓談して、この日本社会の排外主義にNO!を
言い続ける日本人がいたとする。

 日本語の読み書きができない在日一世朝鮮人に、その日本人は
一所懸命に日本語を教える。

 ハルモニ(おばあさん)たちは、「せんせー おおきに」と感謝する。
 日本人講師は、「あぁ、なにゆーてはりますねん。これは日本人である
 われわれが当然やるべきことですから」と思う。

  しかし、ハルモニは思う。


  このわかいにーちゃんは、ほんまにえぇこやなぁ
  ほんまおーきに
  せやけど、なんでわたしらが、にほんごをべんきょうせなあかんのかなぁ・・・
  にほんがおさえつけたちょーせんでのくらしがしんどーて
  おーさかにきたけど
  むちゃくちゃなめにおーて
  それでもなんとかいきてきて
  それでいま にほんごをべんきょーせなあかんのかなぁ・・・
  にほんじんのわかいにいちゃんをせんせーてよんで
  にほんごをおそわらなあかんのかなぁ・・・
  せやけどそんなことは このにーちゃんにゆーたらあかん
  ほんまにえーこやから

  

  いくら朝鮮史を知ろうが、いくらマイノリティ論・エスニック論を
 学ぼうが、いくら朝鮮語を勉強しようが、いくら趙博・白竜・朴保・
 新井英一の歌を愛聴しようが、日本人がハルモニたちの「恨(ハン):単なる恨みではなく、無念・愛惜・怨恨などが合いまった思い」を理解できるはずない。


 「日本人の限界」を考えつつ、土曜日のライブを反芻している。
 
 ♪歩いてきた道に 花は咲かないかも知れない
  だけど私たちが 枯れるわけにはいかない♪
  
  ♪重たい体を突き刺す 絶望は夢の入り口
  求め合う一握の愛  手を離してはならない♪
by kase551 | 2010-03-01 02:14 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)
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