毎年私は、若い人たちを相手に、在日コリアンの形成過程や現状について、ごく基本的な知識を伝達している。
毎年何人かは、敗戦直後の参政権停止→「日本国籍」の朝鮮人の「外国人登録」
→日本の主権回復に伴う、日本国籍の一方的剥奪という、排除の過程などについて、
「一方的に同化しておいて・・・」という、問題意識を示している。
これは、今の仕事ができる限り、私が「やるべきこと」だと思う。
今週金曜日に私が「代表」として立ち上げる
「排外主義にNO! 福岡」が「やるべきこと」は何か?
排外主義に流れるかも知れない人たち、特に若い人たちを、
「う~ん、そっちはどうなんやろ?」「こっちはどないや?」と
引き寄せることが、「やるべきこと」だと思う。
もちろん、「○○月××日
福岡朝鮮初級学校を排外主義団体が襲撃する」
という情報を私が入手した場合、「私の友人に手を出すな」という旗をかかげて、私は校門前に立つだろう。
しかし「私の友人に手を出すな」を、仲間たちへのメッセージとすることは、
俺の「やるべきこと」ではない。
それは仲間に、「あいつらってひどいよねぇ、でも俺はあんなやつらとは違うよ。
俺はあんたの友だちだよ」と言って、「いい日本人」になろうとすることだと俺は思う。