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竹宮惠子『ファラオの墓』

 竹宮惠子さんの名作『ファラオの墓』新装版(スクウェア・エニックス)
の「あとがき」には、竹宮さんがこの作品を描くにあたって、徳川家康の
物語を読んだり、歌舞伎の「勧進帳」を観に行ったりして、さまざまなものを
吸収していたことが述べられている。

 手塚治虫さんが、後進の藤子不二雄さんたちに、
「いいマンガを描くためには、いい映画を観て、いい本を読み、いい音楽を聴き・・・」
という内容のアドバイスをしていたことを、思い出した。

 そういえば、主人公のサリオキスと武人・イザイの関係には、
義経&弁慶の関係と共通点を感じる。

 イザイの最期は、まさに「弁慶の立ち往生」やねぇ。
 でも、イザイの人物造形が、単なる「忠臣」ではないために、
この場面は「弁慶の立ち往生」よりも、私には感動的です。
 
 先日、40代の若さで世を去った中島徹さんの『玄人のひとりごと』(小学館)の
主人公・南倍南と同じ髪型のイザイは、実に魅力的な人物だ。
 一見無骨な武闘派のようでありながら非常に思慮深く、
また、年下の者たちを慈しみ、期待をかける。

 吉川英治の傑作小説『三国志』に登場する関羽、
坂口尚さんの名作マンガ『石の花』に登場するブランコを
思い出した。  
 あっ、アニメ映画『ウォーターシップダウンのうさぎたち』の 
ビッグウィッグも・・・・
 韓国映画『JSA』におけるソンガンホも・・・・ 

 いいマンガは、いろいろなことを思い出させてくれるねぇ。

 関羽をブランドイメージにした紹興酒「関帝」を楽しみながら、
名作『ファラオの墓』を再々読しました。


 いやぁ、マンガって本当にいいもんですよねぇ。

 それでは皆さん、サヨナラ サヨナラ サヨナラ
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by kase551 | 2011-07-31 23:40 | マンガ | Trackback | Comments(0)

萩尾望都と竹宮惠子

 大牟田出身のマンガ家・萩尾望都さんが、インタビューにおいて、
「日韓併合」によって日本の炭鉱に連れてこられた人たちに言及した
『文藝別冊』が見当たらない・・・・
 
 どこに行ったんかなぁ・・・
 拙宅の「書庫」には、「みつりん」という振り仮名が付いている・・・
 
 ありました!
 『文藝別冊 萩尾望都』(河出書房新社)。
現実の問題を作品化することについて、萩尾さんは、
「難しいですね。日韓併合の頃に連れてこられて、
炭鉱で死んじゃった人たちもいたりしたんです・・・」と述べた後、
柳美里さんの『8月の果て』を賞賛している。

 『別冊文藝』(河出書房新社)は、少し前に出た
「総特集 ちばてつや」「総特集 吾妻ひでお」など、
実に優れた内容のものが多い。
 編集者の穴沢優子という人は、ホンマ、えぇ仕事してはりますなぁ~^^

 萩尾望都さんと一時期同居生活をしていた竹宮惠子さんの『ファラオの墓』を再読。
 人物造形力に、改めて感嘆!
 ひたむきで純粋なパビとアリに落涙し、吉川英治『三国志』好きのオッサンである私は、
イザイとティトに感情移入して、またウルウル・・・・
 
 この作品は、「吉川三国志」に匹敵する名作やね。
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by kase551 | 2011-07-30 23:59 | マンガ | Trackback | Comments(0)

映画『パッチギ!』出演俳優の発言

 映画『パッチギ!』で、主人公の日本人高校生と恋仲になる
朝鮮高校女生徒の兄役を好演した俳優の言動が、問題視されている。

「私が映画で演じたような在日朝鮮人を頭越しにして、
『文化のつまみ食い』をするような『韓流』がイヤなんです!」と、
あの俳優が言ったならば、私は彼に共感していただろう。
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by kase551 | 2011-07-29 23:59 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(0)

作家・金蒼生さん

 北海道で仕事をしていた1980年代末、季刊『民濤』という文芸誌で、
「赤い実」という小説を読んだ。

 在日朝鮮人二世を主人公にした、多くのことを考えさせられる作品だった。
 金蒼生(キムチャンセン)という作者の『私の猪飼野』(風媒社)を買って読み、
「赤い実」の背景を少しは理解できたような気になった。

 1990年代後半、在日朝鮮人二世・三世が編集委員を務める『ほるもん文化』
というムック誌の7号で、「猪飼野同胞歌留多」という文章を読んだ。
 作者は金蒼生。
 おっ!と思って読み始め、絶妙のユーモア感覚にニヤリとし、
変わらぬひたむきさと問題意識に、「金さん、さすがやなぁ」と感嘆した。

 この「同胞歌留多」は、『イカイノ発コリアン歌留多』(新幹社)として単行本化
されている。
 
 数日前、ツイッターで金蒼生さんとやりとりする機会に恵まれた。
 現在、韓国・済州島で生活しているという。

 『私の猪飼野』を再読する。
 「『赤い実』の背景を少しは理解できたような気になった」ことが、まさに
「ような気になった」だけだったことを痛感する。
  初めて読んだときの私は、字面だけを追ってたっちゅうことやね。
  
  おそらく数年後、金さんは済州島での体験などを本として発表するだろう。
 その新作を手にする私が「字面だけを追う」ことは、もうありえない。
 
  
 
 
 
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by kase551 | 2011-07-28 23:59 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)

後押し

 ツイッターでアホの相手をしながら、
「あぁ、こんなアホの相手をするよりも、
『在韓華僑』の単行本をまとめなあかん!」と、
また思った。

 アホの相手も、それなりに意味がある。
 間接的に、後押しをしてくれているんよね。


 遅くとも、2012年末までに、必ず「形」にします。
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by kase551 | 2011-07-27 23:59 | 雑感 | Trackback | Comments(0)

アホの相手は疲れるが・・・

 数日前、ツイッター(http://twitter.com/KASE551)で、
次のようにつぶやいた。

「日本と韓国。どちらも問題は多いが、外国籍の市民が地方選挙で投票できるという点に限っては、韓国は日本より『マシ』であることは、まちがいない」

 これに対して、次のようないちゃもんをつけられた。

某アホ氏「韓国で外国人が参政権を得るには、相当な額の税金を納めることが条件なのだがw結局与    えていないに等しい」

 やれやれ・・・・
 一応は「お相手」をしました。

私「韓国では永住資格を取得して3年以上の19歳以上の外国籍住民には地方投票権があることも知らんのか?何が税金?アホか?」

 これに対しても、「某アホ氏」がまたコメントを・・・><
 
某アホ氏「その『永住資格』を取得するのに金が要るんだよ。そんなことも知らんのか?w」

 ホンマ、無礼で無知なアホやねぇ・・・・
 約2万人の「在韓華僑」についても、なーんも知らんアホですね。
 どうしようもないねぇ。
 
 次の返答を送って終わりにしました。

私「 韓国では外国人の『永住資格』が2002年から制定されているが、
 それまで『居住』ビザだった私の友人が切り替えるのに『相当額の税金』など支払っていない。
 知らんくせにからむなよ。以上w」

  
  アホの相手は疲れますが、それでもツイッターで私の「つぶやき」を
 読んでくださっている人たちに、「あぁ、かせたには、それほど愚かではないなぁ・・・」
 と感じていただける機会でもありますよね。
  
    
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by kase551 | 2011-07-26 23:23 | 韓国・朝鮮 | Trackback | Comments(0)

監視カメラ

 大相撲千秋楽。
 優勝力士の表彰式に先立つ、「君が代」演奏。

 NHKのカメラは、優勝力士を映したあと、
客席をゆっくりと撮影する。

 「起立していない『非国民』はいないか?」と
チェックするかのように・・・・、
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by kase551 | 2011-07-25 23:58 | 社会 | Trackback | Comments(0)

「日本人大関」

 魁皇の引退により、大関以上の力士は、
すべて外国出身者となった。

 何の問題もない。

 私は琴奨菊という力士を応援しているが、
マスコミ関係者などが「日本人大関を!」
ということばを発することに、どうしてもなじめない。

 大相撲というものを楽しめない、しょーむないやっちゃなぁ、と思う。
 
 また、「多様性のおもしろさ」をわからんやっちゃなぁ、とも思う。
 横綱はモンゴル出身、大関の出身地は、エストニア、モンゴル、ブルガリア。
 アジア~ヨーロッパに広がる大相撲。

 三段目で優勝した力士は、ロシア出身の「阿夢露(アムール)」^^
 新十両で10勝した隆の山は、チェコのプラハ出身。

 タイ出身の「万国」(バンコク)、フィリピン出身の「瑠尊」(ルソン)
などが出てきたら、もっとおもしろくなるやろなぁ。


 「外国人力士ばかりが活躍して・・・」などと嘆く人もいるようだが、
日本の「伝統芸能・伝統武道」である大相撲を、外国出身の若者たちが、
努力を重ねて継承していると、なんで考えられへんのかなぁ・・・

 やだやだ・・・・

 
 まあ来場所は、琴奨菊とアマちゃん(日馬富士)の昇進を祈りましょう。
 
  



    
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by kase551 | 2011-07-24 23:59 | スポーツ | Trackback | Comments(2)

アマちゃん優勝!

 大相撲名古屋場所で、大関・日馬富士が優勝した。
 
 私は彼を、元の四股名にちなんで、
「アマちゃん」
勝手に呼んでいる。

 今場所のアマちゃんは、大関昇進時・初優勝時を
思い出させる相撲やったねぇ・・・

 俊敏な動き、切れ味鋭い技、安定した足腰。
 あのアマちゃんが帰ってきましたよ。^^

 「綱とり」がかかる来場所が楽しみやねぇ・・・  
  
 
 
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by kase551 | 2011-07-23 23:59 | Trackback | Comments(0)

豊田勇造という生き方

 豊田勇造さんの「小松ちゃん」という歌は、
かつて京都の若者のカリスマ的存在だった
プロデューサー・小松辰男さんを歌った名曲だ。

 ♪俺は駆け出しの歌うたい キャベツばっかり食べてた
 どういうわけか気に入ってくれて 歌の仕事を誘ってくれた♪

  学生運動が衰退し、万博という「大きな祭り」が催され、

 ♪昨日は門を壊そうとして 今日は門に守られてる
  ほとんどの者がたどった道 あなたは黙って席を立つ♪
 
 という歌詞が示すように、多くの学生たちは自分たちが
壊そうとした大学に戻り、卒業証書を手にして、産業社会の一員に
なっていった。

  しかし豊田勇造はそれを良しとせず、大学を辞め、
 「歌うたい」として生きていくことを選んだ。

  学生運動の終焉と、それでもあきらめられない思い、
 そして、これからの自分の生き方について、勇造さんが
「行方不知」という曲で語ったのが、1971年。

  それから40年、勇造さんは各地を旅しながら歌い続け、
 タイの子供たちに奨学金を支給し、一市民としての
声をあげつづけ
・・・


  「豊田勇造伝」を書いてみたいという不遜な欲望が、
  ふつふつと湧き上がってきている。
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by kase551 | 2011-07-22 23:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)