<   2011年 01月 ( 31 )   > この月の画像一覧

「『日本人』としての喜び」?

 今日(1月31日)の『朝日新聞』。
 
 芸術的なボレーシュートを決め、サッカー日本チームの
アジア杯優勝に貢献した李忠成選手に関する記事に、首をひねる。

 まず、「日本の通名『大山』があってもあえて名字で『李』を残したし」
という記述。

 なんか「通名で『帰化』するのが当たり前」というニュアンスを感じるんよねぇ~。
 
 慎武宏『祖国と母国とフットボール』(ランダムハウス講談社)によると、
オリンピック日本代表を目指すための「帰化」に際して李選手の父は、
「帰化しても堂々と本名を名乗っている人」として孫正義氏の例を息子に語っている。
 
 そして李選手自身、「名前はその人のルーツを表している」
として、次のように述べている。

 「(前略)僕にとっては、"大山"ではなく"李"がルーツであり、誇りなんです。
 だから絶対に捨てたくなかったし、それに関しては絶対譲れなかった。そして、
 その名を絶対に歴史に刻まなければならないと思った。だからオリンピックには
 絶対に出なきゃいけなかったんです。在日であることを公言し、日本のために頑張る。
 それができなければ僕の帰化は失敗だったと判断されかねない。僕は、僕の帰化を
 絶対に成功させなきゃいけなかったんです」(299‐300頁)
  
  「絶対」ということばを繰り返す、李忠成の悲痛なまでの決意にくらべて、
 「日本の通名『大山』があってもあえて名字で『李』を残したし」という記述の
 軽さはなんだろう?

  また、『朝日新聞』記事は、「この日は『日本人』としての喜びを爆発させた」
 と結ばれている。
  
  李選手の喜びを、「『日本人』としての喜び」と、簡単に言い切ってしまう
 軽薄さ・単純さにあきれる。

  当人でもないのに、なんでそんなに簡単に言い切れるんやろ?

  想像するに、李忠成選手の喜びは、次のようなさまざまな喜びが入り混じったものでは
 なかっただろうか。

  ・決勝トーナメントの初戦しか出場できなかった悔しさを晴らしたという喜び
  ・自分の「帰化」に関するさまざまな誹謗中傷をはねのけてヒーローになれたという喜び
  ・「在日」として新たな道を切り開いてきたことが報われたという喜び
  ・自分を支えてくれた人たちに恩返しができたという喜び
  
  これはあくまで私の想像であるが、少なくとも『朝日新聞』の記者が書いた
 「『日本人』としての喜び」のような単純なものでは、決してないだろう。

   映画『月はどっちに出ている』を思い出した。  
   乗客から「中国人?」とたずねられたタクシー運転手の主人公が、
 「朝鮮人です」と答えると、客は「在日韓国朝鮮人というのが本当なんでしょう」
 と、したり顔でほざく。

   これは、「お前のことは俺が規定してやる」という、度し難い思い上がりから
  発せられたことばだ。
   『朝日新聞』の記事から、私は同様の思い上がりを感じた。

   この記事に比べて、前述の慎武宏氏による『祖国と母国とフットボール』は、
  なんと深く、広く、暖かいのだろう・・・・

   同書の第7章「祖国と母国とサッカーと―李忠成」を再読し、目頭が熱くなる。   
  
[PR]
by kase551 | 2011-01-31 23:59 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)

映画の名場面のようなシュート

 今朝、日本チームが、サッカーアジア大会で優勝したことを知った。

 決勝ゴールを決めたのは、李忠成選手。
日本国籍を持つ、在日朝鮮人4世だ。

 いやぁ~、まるで映画の名場面のようなシュートやね。

 『勝利への脱出』という映画において、ペレが見せた
 バイシクルシュートを思い出した。
 
 「忠成」は、日本語読みでは「ただなり」、
 朝鮮語読みでは「チュンソン」。
  
  李選手のHPには「TADANARI」と記されているが、
 本田選手はインタビューで、ごく自然に「チュンソンが・・」
 と呼んでいたのが、私にはうれしかった。


  チュンソンア、チョンマルロ チャーレッソ!
[PR]
by kase551 | 2011-01-30 21:53 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

決起集会

 「在日コリアン無年金福岡裁判を支援する会」の集会に参加する。

  2月からはじまる控訴審にむけての「決起集会」。

  昨年12月に聴けなかった島村恭則氏による講演
 「戦後を生き抜いたコリアンたち-福岡市での集住とくらし」
 を聴くことができた。

  この研究は貴重やね。
      
  福岡市における在日朝鮮人の生活史の一部を、
 これほど克明にたどった人は少ないだろう。

  
   弁護団による控訴理由書は、論点が明確に整理されており、
  パンフレットもわかりやすい。

   それにしても・・・

  日本国籍を持っていた在日朝鮮人の参政権を1945年の
 敗戦直後に停止し、

  日本国籍を持っていた在日朝鮮人を、「外国人登録令」(1947年)
 によって、「朝鮮」という記号によって外国人登録し、

  日本の独立が近づくと、「通達」によって一方的に日本国籍を抹消して、
 「はい、あなたたちは外国人ですから、年金の対象外ですよ」
 と排除するやりかたは、なんともひどいなぁ・・・・

   ホンマ、有無を言わさぬ拝外政策。
   今の排外主義の源流とも言えよう。


   集会には、「排外主義にNO! 福岡」の仲間たちも
  数名参加しており、連帯を確認する。  
[PR]
by kase551 | 2011-01-29 21:04 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)

悪いニュース

 午前。
 大阪府が、朝鮮学校への補助金を来年度の予算案に計上しない方針との
ニュース(http://htn.to/bgsVQ6 )に、大阪府民でない私も、
抗議のメッセージを送る。:「府政への意見」http://www.pref.osaka.jp/fumin/fusei_iken

午後。
 「国旗国歌強制が『合憲』」とのニュースが・・・(「毎日新聞」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110128-00000053-mai-soci)。

  今日は悪いニュースが続く。

 この社会における、排外主義・民族差別・国歌への同調圧力の
深刻さを実感させるニュース。

 しかし、私は絶望はしない。

 趙博さんが歌っているように、
♪この国の病は 治らないかも知れない 
だけど私たちが 死ぬわけにはいかない♪(光のエチュード)
[PR]
by kase551 | 2011-01-28 23:59 | 社会 | Trackback | Comments(0)

「憂国のラスプーチン」

 『ビッグコミック』に連載されている「憂国のラスプーチン」が面白い。
 
  佐藤優氏の体験をもとにしたこの作品は、この国における
 検察・官僚・政治家のありかたについて、深く考えさせられる力作だ。

  今号では、外務省の腐敗ぶりがリアルに描かれており、
 憤りを感じるとともに、コミカルな描写に苦笑。

  それにしても、彼らによる税金の無駄遣いが、
 なぜ「仕分け」の対象にならないのだろうか?

  こういう無駄を放置したまま消費税値上げをするなど、論外やね。
 
[PR]
by kase551 | 2011-01-27 23:11 | マンガ | Trackback | Comments(0)

いいバランス

 「排外主義にNO! 福岡」の主軸は、Xさんだと思う。
 
 「徳」があるんよねぇ。

 毅然としていながら、バランス感覚を失わず、
極論に走らない、「三国志」の劉備のような持ち味。

 私は、文武両道の関羽を目指しながらも、
ついつい酒におぼれて、張飛的な言動を・・・・
まあ、パワーはあると思うけど、まだまだ未熟。

 このような血気盛んな私をなだめてくれるzさんやΣさん。

 実にえぇバランスの会になってますなぁ・・・
 
[PR]
by kase551 | 2011-01-26 23:59 | 社会 | Trackback | Comments(0)

月例会

 「排外主義にNO! 福岡」の月例会。

 昨年2月の立ち上げ以来、さまざまな摩擦・葛藤はありながら、
街頭活動・学習会など、一年間活動を続けられた仲間たちに感謝!

 現政権による排外政策など、日本社会の病理は深刻だが、
このような真摯な考えを持つ仲間たちと共に行動しながら、
まだこの社会には希望があると感じている。

 きびしい冬の寒さはまだまだ続くが、春は必ず来る。
[PR]
by kase551 | 2011-01-25 23:59 | 社会 | Trackback | Comments(0)

イラク侵略戦争の検証

 民主党が政権を掌握してから約一年半。

 ブッシュ米国によるイラク侵略戦争に
加担した前政権のあやまちについて、
なぜ現政権は検証しないのだろうか?

 劣化ウラン弾による被爆や、
 イラクに派遣された自衛隊員の自殺
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-14/2007011401_01_0.html
など、あの侵略戦争に動員させられた自衛隊員を、
菅首相はどう思っているのだろうか?

 「暴力装置」「シビリアンコントロール」の意味も知らずに
ギャンギャン吠えていた、自民党のアホ議員なら、
「国際社会の一員として、重要な任務を果たしてくださったことに
感謝いたします」などとほざくんやろうが、「市民運動家」出身の
菅首相が、「タマヨ」とか「イチタ」のようなアホどもと同様とは、
思いたくはないんやけどなぁ・・・・
[PR]
by kase551 | 2011-01-24 23:12 | 社会 | Trackback | Comments(0)

「拉致問題」を解きほどくために

 「拉致問題担当大臣」http://j.mp/fedbBJというポストこそ、
「仕分け」で廃止されるべき。

 「拉致問題」の進展のためには、日朝国交正常化しか道はないことは、明らか。
 菅首相と前原外相がするべきことは、まずそれだと私は考える。

 「拉致問題担当大臣」などという、百害あって一利もないポストに
 なぜ税金を注ぎ込むのだろうか? 


  日本の植民地支配に関する戦後処理は、韓国に対してはある程度行われたが、
 朝鮮民主主義人民共和国に対しては、まったく行われていない。

  それを進めるためにも、日朝国交正常化を進めるべきなのに、
 政府は・・・・
[PR]
by kase551 | 2011-01-23 20:59 | 戦後処理 | Trackback | Comments(0)

「生粋の日本人」

 「生粋の日本人」などということばを、 
 何の疑問も持たずに使う人たちがいる。

 「生粋」とはどういうことなのだろうか?

  この列島には、さまざまなところから、
 さまざまな人たちが流れ着き、交じりあってきた。

  そう、「日本人」は雑種なのだ。

  そして、「日本人」という意識は、
 明治時代以降形成された「国民意識」だと、
 わたしは理解している。

  すなわち、「生粋の日本人」などという表現は、
 笑止千万なんよねぇ~。

  わたしの国籍は日本だが、それを理由として、
 「国旗」である日の丸に礼を強要されたり、
 「国歌」である君が代を歌うことを命令されるいわれは
 まったくない。

  礼をしたい人はすればよい。歌いたい人は歌えばよい。
  俺は嫌だ。絶対に嫌だ。
 
[PR]
by kase551 | 2011-01-22 23:58 | 雑感 | Trackback | Comments(2)