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秋の夜の酒

 日中はまだ暑いですが、朝晩はようやく秋らしくなりました。

 「秋の酒」に関するひとつおぼえの短歌を実感できる期間が、だんだん短くなってきているように
思えます。


  知人からいただいた「岩波酒造」という酒蔵の酒を
 楽しんでおります。
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  酒飲みのことを「左党」といいますが、「左党」には
 ぴったりの酒蔵名ですね。
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by kase551 | 2007-10-31 22:24 | | Trackback | Comments(0)

リンチの片棒担ぎはお断り

 「裁判員制度」が実施されれば、
「光市事件」のような事件については、おそらく「死刑」の意見が多数を占めるのではないでしょうか。
 あたかもリンチを楽しむかのように・・・

 私は裁判員になることを拒否します。
 リンチの片棒をかつがされるのは、絶対にイヤです。

 「裁判員拒否」によって、科料などの処罰がなされた場合、
「憲法訴訟」を起こすことも考えています。 
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by kase551 | 2007-10-30 22:17 | 社会 | Trackback | Comments(0)

恐怖の「裁判員制度」

 昨日の『朝日新聞』に、「裁判員制度」の全面広告が
 掲載されました。
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  これを見るだけでも、「裁判員制度」の問題点が
 よくわかります。 
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  「裁判員」が扱うのは、死刑判決もありうる重大事件です。
  そのような事件の量刑を、法律知識もないわれわれ素人が、
 3日以内で判断できるはずはありません。
  
  そして、死刑制度などに反対する人たちを
 「裁判員」として強制的に動員するのは、「良心の自由」の侵害です。
  
  まさに「赤紙」ですね。
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by kase551 | 2007-10-29 22:20 | 社会 | Trackback | Comments(2)

「民営化」の悲劇は続く

 昨日、宮崎に出張してきました。
 最高気温26度という夏日の中、宮崎駅前で
座り込みをする人たちの姿がありました。

 元国鉄労働組合(「国労」)の人たちです。
 
 約20年前、「国鉄民営化」に際して、国労所属の
組合員たちの多くは、JRに採用されませんでした。
 早い話が、「民営化」を口実に、「うるさい労組の連中」
の首切りを行ったわけです。


 わずかながらカンパをして、署名をしましたが、
「民営化」を進めた当時の首相・中曽根の罪状は、
ほんまに重いですね。
 JR福知山線の事故も、「民営化」による営利・能率のみを追求した
結果だと、私は考えています。

 そして、小泉前首相が主導し、多くの日本国民が衆議院選挙で
それを支持した「郵政民営化」・・・・

 「国鉄民営化」から学ぶことのできない愚か者たちが、
 郵貯・簡保の莫大なカネを米国に流し、「限界集落」の
 郵便局を閉鎖に追い込み、配達担当者の過労死を推進する・・・

 中島みゆきさんの「狼になりたい」ではありませんが、
「絶対権力者になりたい」などという妄想が起こります。

 あぶないあぶない・・・ 
(♪夏はほんとにご用心^^;) 
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by kase551 | 2007-10-28 21:48 | 社会 | Trackback | Comments(0)

巨星が逝って10年

文芸誌を買うことがほとんどない私ですが、
星新一さんの名前が大書されたこの表紙を見れば、買わざるを得ません。
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 日本SF創成期からの盟友・小松左京さんの
エッセイも味わい深く、「小説読みのプロ」・
大森望さんによる「ショートショートベスト3」
紹介と解説も秀逸です。

 「月の光」をベストワンに選ぶ大森さんの
 センスに感嘆しました。
  この作品は、人間という存在について、
 人間関係について深く考えさせられる傑作です。
  抒情にも満ち・・・


 このような星さんの作品群に対して
「人間が描けていない」などと評する連中は、
あわれとしか言いようがありません。

 星さんに見出された作家・新井素子さんが、
鼎談で次のように述べています。

 「エヌ氏とエフ博士のどこがちがうのか全然わからないし、
  どんな人なのかもわからない。『人物』は全然書いて
  らっしゃらない。でも、根本的に『人間』を書いた作家だと
  思います」(『小説新潮』2007年11月号、52頁)

  そのとおりですね。

  そして星さんは、『明治の人物伝』などの著作で、
 「人物」についても深い理解を示しています。


  今年が没後10年ですか・・・・ 
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by kase551 | 2007-10-26 22:48 | | Trackback | Comments(0)

欠けるがゆえに愛し

 昨日の十三夜月は、実にきれいでした。

 満月もいいのですが、すこし欠けた月も
味わい深いですね。
 いえむしろ、欠けた部分があるからこそ
魅力的なのでしょう。
 
 人も・・・  
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by kase551 | 2007-10-24 22:22 | 季節 | Trackback | Comments(2)

笙野頼子

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文芸誌に目を通すことはほとんどありませんが、
「特集 笙野頼子」「書き下ろし短編『母の発達 濁音編』」
という表紙に「おぉ!」と思い、現在発売中の『文藝』冬号を
買いました。

 私が笙野さんの作品のうちまともに読んでいるのは、
『母の発達』(河出文庫)だけなのですが、彼女の世界観や
言語感覚には大いに興味をもっております。
 
  『母の発達』は、「母性本能」や「母の愛」などという
 硬直した枠組みをあざ笑うかのように、主人公(作者が
 かなり投影されているようです)の母が小さく(物理的に)
 なり、増殖し、音頭を踊るという、悪夢のような、^^;
 ファンタジーのような作品です。
  「あいうえおの母」として、50通りの母親が登場するという
 設定にも、感嘆しました。

  笙野さんが嫌悪するのは、「固定された役割」
 「多様性を認めない偏狭さ」「ネオリベ的言説」
 だと思います。

  「母の発達 濁音編」にも、それが表れています。

  「見てみい、お前がこれから帰る地上がどんなことになったか。
   作者が放置した濁音の母を選定する行為は今利権化され、
   ひどいことになっておる。お前はただ濁音をとりかえせばいいと
   いうものやない。つまり、濁音をどうしたところでそれを一切
   無力化収奪するような制度がもう出来ているからや。連中は
   何をしても黙殺し押し退ける。ロジックも公共性ももうどこにもない。
   それが濁音の母制定委員会や。今からお前はこの癒着と無責任と
   大組織の維持力に翻弄されるのや」(『文藝』77頁)  
  
   「また全体主義と戦う母は多様的な文化を『少数ファシズム』と
    呼ぶことで全滅させた。全体主義の母は全滅の母でもあったのである」(80頁)
   
   この的確辛辣な「笙野節」が、私は好きです。 

    
   また、中原昌也さんの質問(自分[中原さん]が小説を書き続ける理由は何か?という
トリッキーな質問)に対する、次のような回答もすばらしい!

    「理由なんかない、そうだ。ないんだよ。
     だって『僕が文学を』やり続けるんじゃない。
     文学が君をやり続けるだけなんだから」(25頁)     
    
   
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by kase551 | 2007-10-23 23:03 | | Trackback | Comments(0)

「日本のSF50年」

NHK教育テレビの『ETV特集』で、
「21世紀を夢見た日々・日本のSF50年」
を見ました。

 進行が、放送作家の小山薫堂さん、俳優の
栗山千明さんというミスキャスト。

 「星新一さんが大好きだった」という小山さんは、
 星さんが日本におけるSFのパイオニア的存在で
 あったことを、「最近まで知らなかった」とのこと。

 40代半ばの「星ファン」で、しかも「作家」なのに?
 おいおい・・・・ 
 また、知性・感性を全く感じさせない栗山さん。


 小山さんと「若いクリエーター」の居酒屋談義など、
ムダでしたねぇ・・・・ 
 また、進行役の二人が見下ろすテレビ画面の中で、
小松左京さんや筒井康隆さんなど、日本のSF界の重鎮
たちが語るという場面も、失礼千万。

  
 しかし、星新一さんの声や、イラストレーターの
真鍋博さん(星さんとの名コンビ)の声を初めて聞くことが
できたり、当時の貴重な映像を見ることができたのは、
ありがたかったですね。
 「怪獣博士」大伴昌司さんの部屋を見ることができたのも・・・・


 星新一・筒井康隆・小松左京・真鍋博・大伴昌司に
関心のある人には必見の番組でした。

 加賀美幸子さんのナレーションもよかった。 
  
 小賢しいことをせずに、加賀美さんだけがナレーターとして
説明するという、純粋なドキュメンタリーにすれば、もっとよかった。
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by kase551 | 2007-10-21 23:58 | | Trackback | Comments(2)

安倍夜郎の世界

  「安倍夜郎」というマンガ家をご存知のかたは、
 拙ブログのお客様にはそれほど多くないでしょうが、
 『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の読者なら、
 「深夜食堂」を連載している新鋭として、「あぁ、あれか」
 と、思い出されるかも知れません。
 
  安倍さんは、(おそらく日本で初めての)
「耳かきマンガ」で、マンガ家として認められました。

 少年の性への好奇心・欲望を「耳かき」とからめて
巧みに描いたデビュー作で注目された彼は現在、
深夜営業の食堂を舞台に、独特の絵柄で味わい深い
「人情噺」を描いています。

 
 落語の味わいに通じるんですねぇ、安倍さんのマンガは。


  今日買った『ビッグコミックオリジナル増刊号』には、
 安倍さんの「山本耳かき店」と「深夜食堂」の二本立てが!!
 
  「第6夜 トイレの客」は傑作です。
 
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(『ビッグコミックオリジナル増刊』2007年11月12日号、61頁)

  いやぁ~、上手い!!
        
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by kase551 | 2007-10-19 23:58 | マンガ | Trackback | Comments(0)

流されないでほしい

  関東大震災におけるデマ(「朝鮮人が井戸に毒を」)により、 
 多くの朝鮮人が日本人によって殺されたことを先週初めて知ったという
 若者たちに、今日、次のような話をしました。

  「今の『亀田一家バッシング』も、なんかコワイよね?
   あれだけもてはやして、無作法を黙認してきたマスコミが、
  今度は手のひらを返したように・・・・
   そして、それに流される人たちも多いんよねぇ・・・・
   流されるって、コワイよねぇ?
   先週話した、デマで朝鮮人を殺した人たちと、共通する
  部分がないでしょうかねぇ?・・・・」  
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by kase551 | 2007-10-18 22:46 | 雑感 | Trackback | Comments(0)