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ルルーシュの『レ・ミゼラブル』

  クロード・ルルーシュ監督作品で、もうひとつ忘れがたいのが、
 約10年前に公開された『レ・ミゼラブル』です。

  これは、ユゴーの名作小説の映画化というよりも、ルルーシュ独自の『レ・ミゼラブル』です。

  冤罪によって父親を失い、母親は身売り・自殺という少年時代を
 送ったアンリは、プロボクサーとして活躍するようになり、引退後、
 運送業を営みます。

  第二次世界大戦が始まり、「ユダヤ人狩り」から逃れるための
 「引っ越し」を請け負ったアンリは、雇い主であるジマン一家と
 親しくなります。
  文盲の彼は、道中『レ・ミゼラブル』を読み聞かせてもらい、
 「これは俺の話じゃないか!」と、物語の世界に魅了されます。

  ナチス占領下のフランスでは、ビシー傀儡政権が樹立されます。
  アンリとジマン一家は追い詰められ、ジマンの幼い娘を託された
 アンリは、彼女を修道院に預けます。

  そして、ジマンの妻はビシー政権の「忠犬」に捕えられ・・・・
  アンリはレジスタンス活動に参加し・・・・


  この作品の公開当時、私は韓国で生活していました。
  『20世紀 レ・ミゼラブル』という題名で上映されたこの映画を
 二日連続で見た私は、20世紀を生きるアンリとジマン一家の姿と、
 『レ・ミゼラブル』の世界を巧みに重ね合わせるルルーシュ監督の力量に、
 感嘆しました。

  原作におけるコゼットとジャン・バルジャンの関係を、ジマンの娘とアンリの関係
 に置き換えるあたりも絶妙です。

 
  ここまで書いて(タイプして)きて、もう一度観たくなってネット検索しましたが、
 DVDは出ていないんですね。残念。
  「amazon」で、中古ビデオテープを注文しました。
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by kase551 | 2007-09-28 23:55 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(0)

『愛と哀しみのボレロ』

  昨日と同様に、今日の満月も、しっかり拝めました。

  まだまだ日中は真夏日が続きますが、朝夕は
 かなり涼しくなってきました。
  
  今夜はベートーベンの『月光』を聴きましょう。


  この曲を聴くと、映画『愛と哀しみのボレロ』を思い出します。

  たしか、1982年ごろ日本で公開されましたね。
 
  当時、兄から「これはええでぇ」と勧められて見て、
 「こんな映画があったんか!」と感嘆した映画です。

  今はなき、大阪の「大毎地下」で観た、「私が選ぶ名画ベスト10」
 に入る傑作です。

     
  ルドルフ・ヌレエフ、カラヤン、エディット・ピアフ、グレン・ミラー
 をモデルに、クロード・ルルーシュ監督が描いた壮大な家族の
 物語であるこの映画で、カラヤンを連想させるカールが、
 1938年のベルリンにおいて、ヒトラーの前でピアノ演奏するのが、
 この『月光』です。
 
  帰宅して、「総統からおほめの言葉を頂いたよ!」と
 妊娠中の妻の腹を撫でながらはしゃぐカール。

  父親となった彼は、第二次世界大戦開戦とともに
 徴兵され、ドイツ軍の軍楽隊長として、パリに駐留します。
  そこで、エディット・ピアフを連想させるフランス人歌手と
 カールは愛し合い・・・・・
  
  そして、「占領軍放送」で流れるカールのピアノ演奏に
 「上手いものだ」とつぶやく、ピアニストのシモンと
 バイオリニストのアンヌは、「ユダヤ人狩り」によって
 アウシュビッツ収容所に送られ・・・・
  
  ユダヤ系フランス人であるルルーシュ監督が描く
 ナチスによる「ユダヤ人狩り」「アウシュビッツ虐殺」は
 リアリティにあふれています。
 
 それでいて、ドイツ将校だったカールを「悪役」として
 断罪しない描き方にも深みがあり、「『男と女』のメロドラマ監督」という
 ルルーシュ監督に対する私の偏見(ガキの浅はかさ)は、この映画で砕け散りました。
 

  映画の冒頭で流れる、次のことばも味わい深いですね。


  人生には2つか3つの物語しかない
  しかし それは 何度も繰り返されるのだ
  その度ごとに 初めての時のような残酷さで

                ウィラ・キャザー  


  
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by kase551 | 2007-09-27 22:26 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(2)

十六夜物語

 十五夜の昨日、拙宅(賃貸マンション)の屋上で
月を拝もうとしたのですが、あいにくの曇り空でした。

 でも今日の十六夜月は、しっかりと仰ぐことができました。

 十六夜(いざよい)といえば、河合奈保子さんの
『十六夜物語』という曲を思い出します。

 「アイドル」として人気の高かった河合さんですが、
自作(作曲)の『十六夜物語』『ハーフムーンセレナーデ』
の「月関連二曲」は、シンガーソングライターとしての彼女
の実力を味わえる名曲だと思います。


 たまにカラオケで歌うと、「えっ、これが河合奈保子の曲?」
と驚く人が多いんですね。


 歌手として過小評価する人もいる河合さんですが、
現在「歌姫」とか言われている平原綾香さん・浜崎あゆみさん
の歌唱力は、彼女に及びませんね。  
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by kase551 | 2007-09-26 23:55 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

イクラ

 北海道から来た友人に、イクラをお土産にもらいました。
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 さすが本場ですね。
  
 約5年間の札幌・旭川での生活を終えたのが、1990年7月。
 それ以来一回も北海道には行けずにおりますが、来年あたり、
ぜひ再訪したいものです。
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by kase551 | 2007-09-25 19:05 | 雑感 | Trackback | Comments(0)

『三たびの海峡』

 2002年から福岡で暮らし始めてから購読している
 『西日本新聞』は、読み応えのある特集記事や連載が
 多いです。

  九州にゆかりのある作品をとりあげる「九州の100冊」も、
 そのひとつです。

  今日(2007年9月23日)の「九州の100冊」は、
 帚木蓬生さんの『三たびの海峡』でした。
 
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  この作品と私が出会ったのは、1995年ごろでした。
  当時韓国で生活していた私は、一時帰国した際に、
 大阪・鶴橋の書店(高坂書店)で目に留まった『三たびの海峡』
 を買い求め、一気に読了しました。
  
  それから10年以上の年月が流れ、『三たびの海峡』の主人公・
 河時根(ハ シグン)が強制労働に従事させられた福岡県で
 私は、毎年若い人たちに、この作品を読んでもらいたいと
 話しております。
  

  また、福岡に来て知りあった、毎月酒を酌み交わす友人である
 Cさんのアボジ(父)の体験も、河時根のそれと、ほとんど同じ
 なんですね。
   

  記事によると、帚木蓬生さんは、
 「誰かが時代のなかで書いておかなければならないことがある」と
 して、それを「土壌を作る」と表現しているとのことです。

  (帚木さんには及ばないことは承知の上で)、
  私も「土壌を作る」流れを太く強くするために、
 若い人たちに語り続け、自分自身も学び続けたい。
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by kase551 | 2007-09-23 22:32 | | Trackback | Comments(0)

なぎらけんいち

 故・ 高田渡さんといえば「酒」ですが、
 なぎらけんいちさんも「酒の人」ですね。

  現在『朝日新聞』水曜日に連載中の
 酒エッセイも、抜群に面白いです。
  天野祐吉のしょ~むないコラム(火曜日)を
 やめて、火・水連続で掲載していただきたい
 ですね。


  わたしがなぎらさんの歌を聴くようになったのは、
 相撲コミックソング「悲惨な戦い」と、「教訓Ⅱ」
(加川良さんの名曲「教訓Ⅰ」のパロディ曲)を偶然耳にしたのが
 きっかけです。

  原曲(「教訓Ⅰ」)の
 「命はひとつ 人生は一回だから 命を捨てないようにね
  あわてると ついふらふらと お国のためなどと 言われるとね」 を

 「芋酎は60度 ジンは40度だから 悪酔いをしないようにね
  あわてると ついふらふらと 二日酔いなど なりかねますよ」と
 パロるセンスに感嘆しました。


  そして、フォークシンガーとしてのなぎらさんは、パロディ曲以外にも、
数々の名曲を残しています。

彼の声とギターは、実に味わい深いです。  


  「葛飾にバッタを見た」
  「負け犬」
  「柴又慕情」 が、特に私は好きです。
      

  また、名著『日本フォーク私的大全』(筑摩書房)
 には、なぎらさんのフォーク(とフォーク歌手)への
 愛情があふれています。
  

  「江戸の吟遊詩人」と、私はなぎらさんを敬愛しております。 
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by kase551 | 2007-09-22 21:25 | 音楽 | Trackback | Comments(4)

消費税

 約20年前に自民党政府が消費税を導入する際、
「福祉財源」であることを、やたらに強調しておりました。

 ほんまに「福祉財源」のためならば、
毎年報告書を作成すべきでしょうね。
 「消費税収○○円のうち、障害者福祉に△△円、
高齢者福祉に××円使用し・・・・」というように。

 しかし、一度として、そのような報告書を目にしたことはありません。


  高田渡さんが歌う『あきらめ節』(詞:添田唖蝉坊 作曲:高田渡)
 を思い出しました。
 
 ♪お前この世に何しに来たか、税や利息を払うため
   こんな浮世へ生れて来たが、我身の不運とあきらめる
 
   
   でも、
      ♪私ゃ自由の動物だから♪  
                        ですよね。
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by kase551 | 2007-09-21 22:14 | 社会 | Trackback | Comments(0)

自民党・皇室の広報機関

 NHKが自民党・皇室の広報機関であることを、
あらためて実感するこのごろです。
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by kase551 | 2007-09-21 21:52 | 社会 | Trackback | Comments(0)

秋の夜の酒

  9月17日は、歌人・若山牧水の命日です。

  私は彼の短歌を、ひとつだけ知っています。
  まだまだ残暑はきびしいですが、秋になるとこれを思い出します。


  白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり

  
  宮崎出身の牧水をしのんで、宮崎産の焼酎・「黒霧島」を
 静かに飲んでおります。
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by kase551 | 2007-09-17 22:42 | | Trackback | Comments(0)

世間知らずのアホ

  新内閣での厚生労働大臣は、誰がやるんかな?
 
  舛添留任? まさか・・・・


  舛添は、「残業代不払い法案」である「ホワイトカラーエグゼンプション」を、
「家族だんらん法案」に変えろと指示したのこと。
  その根拠は、「残業代が出なかったら早く帰宅するので、家族がつどう」
 とのことらしいんやけど・・・・

   絶句・・・・

   アホちゃうかというよりも、アホです。

  こいつも、ほんまに世間知らずやねぇ・・・
  ネーミングも最悪。

  
  まぁ「エリート」「大学教授」には、この手のアホは多いんよね。
 
  自分のことしか分からんという・・・・ 
  世間知らずのくせに、他人に説教したがるという・・・

  
  一般企業の営業職なら、相手の都合もあるので、残業は当たり前なんやけど・・・
  そして、基本給が安いから、残業代なくしては、家計のやりくりができない家庭も
 多いんやけどねぇ・・・・  
   
   
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by kase551 | 2007-09-15 23:02 | 社会 | Trackback | Comments(0)