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棄民の歴史

 「中国残留孤児支援策」として、
これまで、年金保険料未納を理由に
月2万2000円とされていた基礎年金の
支給額を、満額(6万6000円)支給することを
厚生労働省が検討しているそうですね。

 それにしても・・・・・

 国策によって「満州開拓団」として入植し、
敗戦にともない、日本に見捨てられて
ソ連軍の蹂躙によって「孤児」となった
人たちに、月4万4千円支払うことを
けちってきた「美しい国」・・・・
 それを払うことが「支援」?


 『朝日新聞外地版』(1935~1938年)が、
5月から、「ゆまに書房」から復刻出版されます。
 「朝鮮版」「満州版」は、全巻揃えるつもりです。
 
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by kase551 | 2007-04-30 22:50 | 戦後処理 | Trackback | Comments(0)

否定された個人請求権

「個人の請求権はない」と、戦後補償を否定し、
「あの戦争における問題は、すべて解決済み」ということにして、、
 「集団自衛権」という名目で、米国による戦争に参加する。
 
 そして、「ワーキングプア」たちを戦争に動員して
「再チャレンジ」させる・・・・

 軍需関連産業は潤い、「経済成長」は持続する・・・
 トヨタの奥田やキャノンの御手洗は、笑いが止まりません。

 かつて『文藝春秋』で「死に物狂いで成長を実現せよ」
とほざいた奥田は、文字通り若者たちの死によって
もたらされる「成長」にほくそえみます。

 そして、「うるさいヤツ」は逮捕して(植草一秀さんのように)、
「裁判員」たちがリンチにかける・・・・

 ♪What a wonderful world♪・・・・
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by kase551 | 2007-04-27 22:26 | 戦後処理 | Trackback | Comments(0)

みっともない

 見苦しいねぇ・・・・

 チャンスに凡退した打者が、バットを叩きつけて悔しがる姿・・・・

 バットへのやつあたり・・・・・
 みっともない。

 超一流の打者である、松中や金本がバットを叩きつける姿は、
彼らの技術がすばらしいだけに、一層見苦しいです。

 パフォーマンスとしてやるならば、自分の顔を殴った方が、
はるかに受けまっせ。

 まあそれはさておき、「ええ大人」が、物や他人に当たる姿は、
ほんまみっともないねぇ・・・
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by kase551 | 2007-04-26 23:58 | 雑感 | Trackback | Comments(0)

強制捜査

 安倍首相の訪米直前に、朝鮮総連関連組織などへの
強制捜査・・・・

 「北の脅威」と「在日外国人の脅威」を大々的にぶち上げ、
「やはりご主人様(米国)についていかなければ・・・」
という意識を強めたいんでしょうかねぇ・・・・

 それにしても、NHKをはじめとするテレビマスコミ報道は、
ほんまにひどいですねぇ。

 このような報道が、在日コリアンへの偏見をあおる危険性に
ついて、コメントしているキャスターはいるのでしょうか?

 筑紫哲也さんも、「近くて遠い国」という陳腐な表現を使うのみ・・・・
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by kase551 | 2007-04-25 22:46 | 「在日」 | Trackback | Comments(0)

エリツィン死す

 ロシアのエリツィン前大統領が亡くなりました。
 
 エリツィン氏といえば、米原万里さんの著作などから、
「酒飲み」を連想しますが、旧ソ連におけるクーデター阻止に
おけるパフォーマンスは圧巻でした。


 装甲車の上に立ち、力強く訴えかける彼の姿と、
エリツィンに救われた形となったゴルバチョフソ連大統領(当時)
の弱々しい姿は、実に対照的で、両者の力関係の逆転を
実感しました。

 その後、ウラル工科大学建築学科出身のエリツィン氏は、
ソ連共産党を脱退し、ロシア共和国大統領に選出され、
独立国家共同体(CIS)を構築して、ソ連を解体します。


 新生ロシアの経済混乱、チェチェン共和国への武力鎮圧、
酒びたり生活、親族への経済優遇など、その後のエリツィン氏に
対しては、多くの問題点が指摘されています。

 しかし、日本兵に対するシベリア強制連行・強制労働について
謝罪した旧ソ連・ロシアの指導者は、エリツィン氏が初めて
だったのではないでしょうか?

 第二次世界大戦末期、日ソ不可侵条約を破って
日本を攻め、旧満州(中国東北部)で暴行・虐殺・略奪
を行った旧ソ連の悪行には、弁解の余地はありません。
「北方領土」占拠も・・・・

 「満州」はもともと日本が支配する土地ではなく、
「北方領土」は、もともとはアイヌをはじめとする北方民族の
土地だったことを考慮しても、旧ソ連の蛮行には、弁護の余地はありません。


 でも、日本兵がシベリアに強制連行され、強制労働に
従事したことは、ソ連の立場から見ると、「報復」と言えないことも
ないんですよねぇ・・・・

 レーニンたちの指導による革命が成功し、帝政ロシアは
社会主義国家連合・ソ連として生まれ変わります。
 その誕生したばかりのソ連に、米国・日本などが兵を送り、
ソ連を脅かします。

 そう、「シベリア出兵」です。
 ソ連にしてみれば、これは明らかに侵略です。

 特に日本は、他国が撤兵した後もシベリアに駐留し続け、
シベリア奥地のバイカル湖周辺まで占領し、傀儡国家建設を
模索するという、露骨な侵略主義を明らかにします。

 これは日本によるソ連侵略ですよねぇ・・・・


 だから、エリツィンの謝罪が印象深いんですね、私は。


 ウオトカをこよなく愛したエリツィン氏の冥福を祈ります。
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by kase551 | 2007-04-24 22:57 | | Trackback | Comments(0)

文学

 筒井康隆さんの新作、『巨船べラス・レトラス』(文藝春秋)
は、文学への筒井さんの思い入れが伝わってくる力作です。

 『大いなる助走』、『文学部唯野教授』、
そしてこの作品・・・・

 ほんま筒井さんは、文学・小説・虚構の可能性を
信じて、愛してはりまんなぁ・・・・

 『巨船べラス・レトラス』では、かなり「ナマの文学論」が
語られ、作者〔筒井さん〕が登場して唐突に著作権問題に
ついて延々と語るなど、「ツツイスト」以外には「なんやこれは?」
と感じられる部分も少なくありません。

 しかし、いつも変わらぬ筒井さんの「文学愛」には、
読みながら、付箋を貼りまくりでした。

 筒井さんが高く評価する町田康さんとおぼしき
若手作家の描写も、興味深いですね。

 町田康さんの小説は、なんか奇をてらっるん
ちゃうんかという思い込みゆえに、未読でした。

 20年以上前に耳にした、彼の歌手(グループ名は「inu」)
としてのデビュー曲、「メシ食うな」のインパクトが強烈だったので・・・・・

 でも町田さんの小説、買ってみましょう。

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  『巨船べラス・レトラス』のカバーイラストは、
かつてサントリーの宣伝部で、「アンクルトリス」
というヒットキャラクターを生み出した天才イラストレーター・
柳原良平さんによるものです。

 サントリーのウイスキーは不味いけど、 社員には、
ほんまに逸材がいましたねぇ・・・・

 柳原良平、山口瞳、開高健・・・・

 でも、「味にうるさかった」山口さん・開高さんは、
サントリーウイスキーの味を、ほんまはどう感じていたんやろねぇ・・・・
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by kase551 | 2007-04-22 22:59 | | Trackback | Comments(4)

沢尻エリカの事務所

 『週刊現代』で、井筒和幸さんが連載を始めるというので、
買ってみました。

 「在日と芸能界、沢尻エリカが消えたワケ」という
一回目のエッセイでは、井筒さんの新作『パッチギ!LOVE & PEACE』
への出演を、沢尻エリカさんの所属事務所が断ったいきさつが
述べられています。

 前作『パッチギ!』で、キョンジャ役の好演が認められて
スターとなった沢尻さんの事務所が、続編への出演を
断ったのは、次のような理由によるものです。

 『パッチギ!LOVE & PEACE』では、キョンジャは
芸能界に入ります。
 周知の通り、芸能界では多数の在日コリアンが
活躍しています。

 井筒監督は、その事実を踏まえて、
「在日コリアンと芸能界」の一面を描いたとのことです。

 その脚本に対して、沢尻さんの事務所では、
「そんな芸能界のウラ話に出演したら、CMも来なくなるし」
という声もあがり、「このシナリオでは続編には出せません」
となったということです。


 なにが「韓流」なんやろねぇ・・・・・
 

 井筒さんの新作、必見です。 
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by kase551 | 2007-04-19 23:58 | 「在日」 | Trackback | Comments(2)

ゆるしがたい

 う~ん、なんかおかしいなぁ・・・・・・
 
 「選挙期間中の凶行」だから、
 「反核運動に積極的な人物への凶行」だから、
 「有権者の代表への凶行」だから、
「許しがたい」のではないと、私は思います。

  人間を後ろから狙撃して殺すという行為自体が
 「許しがたい」のではないでしょうか?

  仮にその「人間」が、石原慎太郎や小泉純一郎や、
 安倍晋三や麻生太郎や、財界の奥田や御手洗などで
 あったとしても、「許しがたい」ことには変わりありません。

  
  なんの脈絡もありませんが、矢野顕子さんの名曲
 「ごはんができたよ」の歌詞を思い出しました。


  義なるものの上にも 不義なるものの上にも  
  静かに夜は来る ほら みんなの上に来る
  いい人の上にも 悪い人の上にも 
  静かに夜は来る ほら みんなの上に来る
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by kase551 | 2007-04-18 23:03 | 社会 | Trackback | Comments(0)

親分子分

 長崎市長が背後から拳銃で撃たれ、心肺停止になりました。


 「仮に、どのような事情があったとしても、絶対に許されない犯罪です。
 このような暴力は、断じて許されません」
 とコメントするのが、法治国家・民主国家の首相だと思うのですが・・・・

 「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」
というのが、安倍首相のコメントです。
 
  真相究明?

  なにを眠たいことをゆうてはりますねん・・・・
  何をおいてもまずは、理不尽な暴力を否定せなあかんやろ・・・
  

 加藤紘一さんの実家が放火されたとき、当時の小泉首相が
それを許さないというコメントを発するまで、数日を要したことを
連想させます。

 
 「銃社会」の根源には、イラクなどを侵略し続ける帝国主義政策があることが
明らかであるのにもかかわらず、したり顔でコメントするブッシュに続き、
わが首相も・・・・

 親分子分というか、以心伝心というか・・・・   
 
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by kase551 | 2007-04-17 22:58 | 社会 | Trackback | Comments(0)

星新一と藤子・F・不二雄

 評伝『星新一』から受けた刺激が、まだ抜けません。

 星さんに共通する発想力・想像力を持つマンガ家として、
私が連想するのは藤子・F・不二雄(以下藤子F)さんです。

 藤子Fさんが1960年代末から80年代初めにかけて
描いたSF短編は、マンガ史上に残る傑作ぞろいです。
 
 人間という存在・地球という惑星を客観視・俯瞰する
作品群は、藤子Fさんならではの世界です。

 藤子不二雄A(以下藤子A)さんも、数多くの秀作短編を描いていますが、
藤子Aさんは人間心理の暗部をえぐった、ブラックユーモアの傑作が多いですね。
 「ひっとらあ伯父さん」「北京ダッグ」など・・・・
 これらの救いのないダークなユーモアも、超一級品です。
 藤子Aさんの作品世界については、また改めて書きます。


 さて、私がおすすめしたい藤子FさんのSF短編は、
「ミノタウロスの皿」です。
 

 青年誌からSF短編の依頼を受けたとき、
藤子Fさんは、自分の絵は「お子様ランチ」だから・・・と
躊躇したらしいですが、あのSF傑作群は、
一見可愛らしい、すっきりした読みやすい藤子Fさんの
絵柄あってゆえだと、私は思います。

 
 牛が支配する惑星に不時着した地球人が、その惑星で
家畜として生きる人類(人類はそれを当然のことと納得している)
の一人であるミノアという少女に恋し、生贄になる彼女を助けようとする
悲喜劇は、下の絵柄ゆえに、一層読み応えが増します。
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 (「ミノタウロスの皿」、『カンビュセスの籤』(中央公論社)、1987年、272-273頁)

 
抜群の発想力・想像力と、読みやすい絵柄・文体。
 そして、人間に対する底知れぬ絶望感と、絶望しきれぬやさしさ・・・

 藤子F作品と星作品の共通点です。
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by kase551 | 2007-04-15 23:47 | マンガ | Trackback(2) | Comments(0)