2008年 03月 09日 ( 1 )

康玲子さん

  在日女性文学『地に舟をこげ』2号を
手にして、「おっ!」と声をあげた。
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 表紙に、第一回「賞・地に舟をこげ」受賞作として、
康玲子「私には浅田先生がいた」と、記されていたからだ。
 
 この文芸誌の創刊号もすばらしかったが、 昨年偶然出会った康さんの名前を目にして、己の「人の運」を実感する。

  昨年3月、新井英一ライブ&鄭琪満作陶展の打ち上げで、私は康さんと言葉を交わした。

 雰囲気のある、感性豊かなステキな人やなぁ、と思い、福岡に戻ってから拙著をお送りした。

 ほどなく礼状とともに、康さんが連載を持たれている『アジェンダ-未来への課題-』という総合誌と、過去の記事のコピーをいただいた。

 メアリ会(京都・在日朝鮮人保護者有志の会)代表をつとめる康さんの主張は明確・誠実だ。
 
 今回の受賞作にも、圧倒された。

 神戸の高校に通っていた康さんの、自分が朝鮮人であることへのさまざまな思い、「本名宣言」に関する記述、在日朝鮮人をとりまく問題を「自分の問題」と考えられない日本人への憤り、恩師である浅田氏への思慕・反発・信頼、母親との関係、祖父母への思い、指紋押捺制度の残酷愚劣さ、1970年代の韓国社会に対する複雑な心境、そして多感な少女の詩情・・・・・

 このようなすばらしい書き手と直接出会えたのも、すべてわたしの「人の運」ゆえ。

 そして、そこから得たものを、私は若い人たちに伝えていく。
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by kase551 | 2008-03-09 23:57 | 「在日」 | Trackback | Comments(6)