人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ポール・ニューマン死す

  ポール・ニューマンが死んだ。

 もう83歳やったんか・・・・
 
 ニューマンが出演する映画を初めて観たのは
たしか中学1年か2年のころだった。

 大阪の某小ホールでの映画会で、
『明日に向って撃て!』を観て、
「大人のカッコよさ」に感嘆した。

 ちなみにこの映画会での併映は、『いちご白書』。
 これも名作で、 主題曲♪サークルゲーム♪も名曲です。 
 作詞・作曲は、ジョニ・ミッチェル。


 『明日に向って撃て!』では、ニューマンが扮するアウトローが、
喧嘩において相手に金的蹴りを見舞う場面を見て、
「ほぉ~、アメリカ人も『キン蹴り』をするんやなぁ」と
感心した^^;ことも、よくおぼえている。
 
 キャサリン・ロスを自転車に乗せて戯れる場面や、
それを見咎めたロバート・レッドフォードに対して、
「君の女を盗んでいる」と淡々と語る場面など、
実に味わい深い映画だった。
 
 バート・バカラックの音楽もすばらしい。


 次に観たのは『スティング』。
 今は無き大阪の名画座「大毎地下」だったと思う。

 『明日に向って撃て!』を監督したジョージ・ロイ・ヒル
が、前作同様に、ニューマンとレッドフォードを主演俳優として
撮ったこの映画において、ニューマンは腕利きのイカサマ師を演じている。

 列車の中で、ニューマンが披露するカードさばきの鮮やかさは、今でも忘れ得ない。

 軽妙さと奥深さを兼備したニューマンの演技に、この映画でも感嘆した。

 テーマ曲「エンタテイナー」も、好きです。
 作曲者のマービン・ハムリッシュは、『追憶』(The Way We Were)の
作曲者でもあります。

 
 この二大傑作のほかに私が観たのは、『タワーリング・インフェルノ』『評決』くらいか・・・・

 
  『評決』における弁護士役も、よかったねぇ・・・

  どん底に沈んだ酒びたりの弁護士が、人間として・弁護士としての自覚を取り戻し、
 再生していく過程を演じるニューマンは、やはりすばらしかった。
  この人の微笑は、なんとも魅力的です。

  常に、人間としての深みを感じさせてくれた名優ポール・ニューマンの冥福を祈ります。
by kase551 | 2008-09-28 23:28 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(4)
Commented by 稲田 at 2008-09-29 14:05 x
テレビでカット版(吹き替え)しか見ていないですが。「暴力脱獄」のルーク役は格好良かったですね。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080927
「ハスラー」(1)も昔はよく放映されてましたが、「ハスラー」(2)のヒットのおかげできちんとテレビで放映されたような記憶が。
Commented by kase551 at 2008-09-29 22:35
ビリヤードが好きではないので、「ハスラー」は1,2共に見ていません。^^;
 「暴力脱獄」は、機会があれば見てみたいですね。
Commented by 稲田 at 2008-09-30 15:42 x
沢木耕太郎が、昔「暮らしの手帳」に映画評を連載してました。図書館行って暇な時によく読んでいました。新聞の映画評などとまとめた本が、二冊幻冬舎文庫で出ています。ポール・ニューマンの映画では、「ノーバディーズ・フール」の評がすごく印象に残っています。レンタル屋に行っては探しているのですが、まだ出あっていません。今度は真剣に探してみます。
Commented by kase551 at 2008-09-30 23:21
 「ノーバディーズ・フール」も未見ですが、観たい作品です。
 沢木氏の作品は、『一瞬の夏』『敗れざる者たち』くらいしか
読んでいません。
 『朝日新聞』に連載している映画評は、とばしております。^^;


<< シドニー・ルメット 「戦後教育」を憎む人たち >>