刑務官の苦悩

『論座』3月号に、複数の論者による死刑に関する
論考が掲載されている。
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 芹沢一也というひとは、次のように述べている。

 死刑存廃問題、すなわち死刑存置論と死刑廃止論の
議論にあっては、もはや論点は出つくしているといって
よいだろう(129頁)。
 
 そして芹沢氏は、死刑廃止を訴える意見として、

①死刑は戦争と同様に、国家が合法的に犯す殺人であり、
 人道上許されない
②死刑には、存置論者がいう威嚇作用はない
③矯正を目的とする近代刑事政策になじまない
④誤判の場合、死刑確定囚を救済できない(129頁)

 という4点をあげている。

 これで「出つくしているといってよい」やて?
 何をゆうてはりまんねん・・・・

 死刑廃止論者である私は、
①免田栄さんのような、冤罪による死刑囚が発生する危険性
②死刑囚と日々接している刑務官に死刑執行をさせるという非道さ
 の2点を、廃止主張の根拠としている。

 この①は、芹沢氏が指摘する④と重なるけど、
芹沢さんの「救済」という表現は、おかしいねぇ。
「上から目線」を感じます。

 そして芹沢氏は、私が主張する②、すなわち
刑務官の苦悩に関して、まったく無関心・・・・
 コワイひとやねぇ。


 同じ号に掲載されている元刑務官・坂本敏夫氏による
次のような指摘を、芹沢氏はどう受けとめるのだろう。

 「死刑の執行はむなしい!」
 「死刑は野蛮な刑罰である」(110頁)
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by kase551 | 2008-03-03 21:54 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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