先週からNHKで、『フルスイング』(土曜21:00~)
というドラマが始まりました。
南海ホークス・ロッテオリオンズなどのコーチを歴任し、
還暦直前に高校教師となり、4年前(2004年)に亡くなった
高畠導宏さんの実話をベースにしているという点にひかれて
見ております。
まず、主演の高橋克実さんの好演が光ります。
慈愛に満ちた表情、信念を持った言葉、そして味わい深い
口調・・・
これはまちがいなく彼の代表作になるでしょう。
ドラマの展開は、「スーパーティーチャーもの」の
臭みがありますが、高畠さん自身のことばを生かした
セリフには、説得力があります。
これも高橋さんの演技力あってのことですが。
初回の「大きな耳、小さな口、優しい目」が、特に
印象に残っています。
高畠さんが勤務していた高校が、私の勤務先と近いことも
親近感をおぼえます。
また、初期の『あぶさん』(水島新司作)で、いい味わいを
かもし出していた「高畠コーチ」のイメージも、私の中に
強く残っています。
水島新司『あぶさん 第6巻』(小学館)、35頁
そして、このドラマに教師役で出演している吹石一恵さんが、
かつての近鉄バッファローズで活躍した吹石徳一さん(背番号25:
渋い味わいの堅実な選手でした)の愛嬢であることも、おもしろいですね。