故・ 高田渡さんといえば「酒」ですが、
なぎらけんいちさんも「酒の人」ですね。
現在『朝日新聞』水曜日に連載中の
酒エッセイも、抜群に面白いです。
天野祐吉のしょ~むないコラム(火曜日)を
やめて、火・水連続で掲載していただきたい
ですね。
わたしがなぎらさんの歌を聴くようになったのは、
相撲コミックソング「悲惨な戦い」と、「教訓Ⅱ」
(加川良さんの名曲「教訓Ⅰ」のパロディ曲)を偶然耳にしたのが
きっかけです。
原曲(「教訓Ⅰ」)の
「命はひとつ 人生は一回だから 命を捨てないようにね
あわてると ついふらふらと お国のためなどと 言われるとね」 を
「芋酎は60度 ジンは40度だから 悪酔いをしないようにね
あわてると ついふらふらと 二日酔いなど なりかねますよ」と
パロるセンスに感嘆しました。
そして、フォークシンガーとしてのなぎらさんは、パロディ曲以外にも、
数々の名曲を残しています。
彼の声とギターは、実に味わい深いです。
「葛飾にバッタを見た」
「負け犬」
「柴又慕情」 が、特に私は好きです。
また、名著『日本フォーク私的大全』(筑摩書房)
には、なぎらさんのフォーク(とフォーク歌手)への
愛情があふれています。
「江戸の吟遊詩人」と、私はなぎらさんを敬愛しております。