佐藤優と鈴木宗男

 マスコミ報道の危険性について、
常日頃えらそうにほざいている私は、
鈴木宗男氏に関して、完全にマスコミ報道に
惑わされていました。

 なさけない・・・・ 40なかばのええ大人が・・・

 佐藤優『国家の罠』(新潮社)と、佐藤氏と
鈴木氏の対談集『北方領土「特命大使」』(講談社)
を読み、自分がいかにソ連・ロシアについて、
北方領土交渉について無知だったかを実感しました。

 鈴木氏が「清廉潔白」だとは思いません。
 上記の著作からも、彼が、地元利益誘導型で、
「恫喝も辞さないコワモテ」の政治家であることが
うかがえます。

 しかし、鈴木氏と佐藤氏の逮捕とマスコミによる
バッシングが、外務省がらみの「国策逮捕・捜査」
と、それにともなうキャンペーンであったことには、
疑問の余地がありません。

 そして、佐藤氏の分析には「あぁ、そうか!」と
感嘆しました。

 地元利益誘導型・バラマキ型で、ソ連・ロシアとの太いパイプによって、
「北方領土返還」をめざす鈴木氏を佐藤氏は、「公平分配モデル」
「国際協調的愛国主義」政治家であると評価し、鈴木氏への攻撃は、
「公平分配モデル」から「傾斜分配モデル」へ、
「国際協調的愛国主義」から「排外主義的ナショナリズム」への
日本政府の転換が背後にあると述べています。

 著作ではふれていませんが、それが、小泉政権の政策だったことは
周知の事実です。

 これらを読むと、「公平分配モデル」「国際協調愛国主義」
の代表・田中角栄氏の娘である田中真紀子氏が、
ほんま、世間知らずの「お嬢様」であることが分かります。
 小泉政権創設に尽力し、そして捨てられ・・・・・
 もちろん、本人の資質の問題もありますが・・・・・・

 しかし、当時、新大久保駅ホームに落ちた酔客を救おうとして
死亡した韓国人留学生・李秀賢(イ スヒョン)さんの遺族に対する
田中氏の対応はよかったですね。
 即座にご両親と会って誠実なコメントをしたことに対しては、
誰もが高く評価するでしょう。

 でもそれ以外は・・・・


 
 佐藤優氏と魚住昭氏の対談集
『ナショナリズムという迷宮』(朝日新聞社)も半分まで読みましたが、
佐藤優という稀有な人材の思考にふれることのできる幸せを
実感します。 

 佐藤さんと親交深かった米原万里さんとの対談本が出ることがないのが、
ほんまに残念です。
 『米原万里と佐藤優のロシアセッション』・・・・
 
 米原さんが佐藤さんについて述べた文章(「佐藤」ではない仮名ですが) 
からも、お二人の「相性の良さ」がうかがえるだけに、実に惜しいです。
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by kase551 | 2007-05-06 00:15 | | Trackback | Comments(0)
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