一十三十一(ひとみとい)というユニークな名前の歌手の
CDを買いました。
2,3年前に偶然見た『ミュージックフェア』で、
大貫妙子さんと共演しているのを見て(聴いて)
気になっていました。
『ミュージックフェア』では、大貫さんの名曲
「いつも通り」を見事にデュエットしているのが
印象的でした。
じっくりCDで聴いてみると、声質・唱法における
大貫さんとの共通点を実感します。
細く柔らかい声ですが、芯が強く、アップテンポにもよく合います。
また、確固たる「自分の世界」を作り出していますが、
今井美樹さんが垂れ流すような、ナルシスティックな唯我独尊の
「自分だけの世界」ではありません。
ごてごてしたアレンジでごまかす必要のない、
明確なメロディラインと滑舌のよい発声も魅力的です。
残念なのは、歌詞に不必要な英語を入れすぎるところです。
たとえば、
「一滴流れる汗 shooting star サーブをキメテ wow wow
さりげなく サングラスを外して fly high」(「キラメキmovin'on」)
のような歌詞にはげんなりしますね・・・・・ 題名もひどい・・・
せっかくのいいメロディが台無しです。
また、バックミュージシャンたちの名前を、日本語表記しないところも、
いやですねぇ・・・・
しかし、才能があることは、まちがいありません。
作曲のセンス、歌唱力はすばらしい!
大貫さんのように、息長く活躍してほしいですね。