ロリンズ健在

 ジャズサックス奏者ソニー・ロリンズの『サキソフォン コロッサス』は、
モダンジャズに対する私の偏見を打ち砕いてくれた名盤です。
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 「なんか小難しい理屈をこねるような奴らが、
わかったような顔をして深刻に聞き入る難解な音楽」という
思い込みは、冒頭の「セント・トーマス」を耳にしたときに、
きれいに消え去りました。

 朗々と吹きまくるかと思えば、おだやかに語りかけるように
じっくりと吹き、また力強く吹く・・・
 
 独特の「ロリンズ節」に魅了されました。

 彼の演奏を生で聴いたのは20年くらい前ですが、サックスを
角のように振りかざしてパワフルに吹きまくる姿は、圧巻でした。

 
 そのロリンズが2005年に最後の日本公演を行うと知ったとき、
「ロリンズも、もう75歳やな。ちゃんと吹けるわけないやろなぁ・・・」
と思いました。

 素人のあさはかさですねぇ・・・・。

 日本公演を終えた2005年末~2006年初に録音された
新作『ソニー・プリーズ』を、今日買いました。 

 全然衰えてないですやん!! 力強く、繊細で、深く・・・・・
 ロリンズ節健在です。
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 ライナーノーツのインタビューによると、日本公演をやめた理由についてロリンズは、
「体力的にきつくなってきたからね。
 わたしは今年で75歳になったし、サックスや荷物を持って
空港の中を歩くのが大変なんだ。
 とくに成田空港は外に出られるまでの距離が長いからね」と語り、
妻が2004年に亡くなったことも挙げています。

 成田空港、やっぱりあかんなぁ・・・

 それはともかく、『ソニー・プリーズ』は、
ジャズを初めて聴く人にもおすすめの名盤です。
 『サキソフォン・コロッサス』のように・・・・

 『サキコロ』の録音が1956年。
 『ソニー・プリーズ』の録音は2006年。
 唖然とするしかありません。

 「コロッサス(colossus)」は、「巨人」「偉人」を意味しますが、
まさにロリンズにぴったりのことばです。 
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by kase551 | 2007-02-16 23:07 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Morris. at 2007-02-17 09:07 x
ソニー・ロリンズ、いいですねえ(^o^)/
Morris.はジャズはあまり知らないのですが、ロリンズのサックスのストレートな響きには無条件幸福(^o^)です。
かせたにさんの記事見て、無性にロリンズ聴きたくなり、押し入れを探しまくったのですが彼のCD見つかりません(>_<) 代わりにフィッシャー・ディスカウの「冬の旅」聴いてます(^^;)
ああ、ロリンズのセクスポンソリ聴きたいですぅ。
Commented by kase551 at 2007-02-18 00:28
 ロリンズ節は、中毒性がありますね。
 次回お目にかかるときに、お貸しします。

 これはMorris.さんの発言とは関係ありませんが、
 「失踪を繰り返す天才」という点では、ロリンズと吾妻ひでおは
共通しています。


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