趙博

 趙博(チョウ バク)さんの新しいCDが届きました。

 彼のCDはすべて所有しておりますが、今回は
「ベスト30曲」です。

 私が趙さんの名前を初めて目にしたのは、80年代後半に
発行された、『民濤』(みんとう)という雑誌の座談会記事でした。
 
 今は無き『朝日ジャーナル』のノンフィクション大賞を受賞した、
姜信子さんの『ごく普通の在日韓国人』に対するコメントが、
印象的でした。
 
 「(前略)だいたいマスコミは在日朝鮮人が異質なもんだとなったら、
冷淡に排除してしまう。そうじゃなくて、こうチラチラ見えるのが、
共通なところ、似ているところ、なんかおもしろそうなところが
あると喜ぶ、そうでしょ。総連の日常活動、これだけやりました
なんて、絶対にのらへんし、賞ももらわれへん(笑)(後略)」
(『民濤』創刊号、1987年、70頁)


  ほんま、その通りやと思いました。

  共通点に親しみを持つことは悪いことではありません。
  しかし、映画『パッチギ!』で、在日コリアン一世の
 おじさんが日本人高校生に言った、「わしらはお前らとは
 違うんやぞ」ということばが示すように、歴史的背景や生活史、
 社会的圧力などの違いを認識しない「親しみ」は、
 「『在日』の口当たりの良いところだけを楽しむ」という、
 「文化のつまみ食い」になってしまうおそれがあります。
  
  ホルモン料理に舌つづみを打ちながら、「北朝鮮ってコワイねぇ」
 「めぐみちゃん、かわいそう」と、のたまう・・・・

  「拉致問題」を声高に叫んで、同情の涙を流しながら、
 それが民族学校の生徒たちにどれだけ圧力を加えることに
 なるのかに、思いをはせることもない。

  私の周囲の若い人には、そのようなアホなヤツになって
 ほしくないと思い、「日本社会の構成員としての外国系住民」
 というタイトルで、毎年数時間話しております。
  感想カードを見る限り、ムダではないと思います。
 
  
  
  昨年は2回、福岡での趙さんのライブを開催することができました。
  
  来年もできれば・・・・
c0040369_2356252.gif

[PR]
by kase551 | 2006-11-25 23:57 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kaseyan.exblog.jp/tb/5026696
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< トヨタ提供の『NHKスペシャル』 吉田美奈子賛 >>