朝鮮半島の指導者たちは、この日本で生活する在日コリアンたちが選んだ代表ではない。
また、「朝鮮籍」の在日コリアンは、朝鮮民主主義人民共和国に忠誠を誓う人たちでは決してなく、1947年に、最後の勅令として出された「外国人登録令」により、日本国籍を持ちながら(日本による朝鮮の植民地支配により)、国籍欄に出身地の「朝鮮」と記されて外国人登録された人たちと、その子孫だ。
このような事実・歴史的背景があるにもかかわらず、日本政府は「朝鮮籍」の在日コリアンの再入国許可に制限を加え続けており、本名(民族名)で生活する在日コリアンたちは、いわれない中傷や暴力へのおそれを抱きながら生活している。
在日コリアンは私にとって、この社会で共に生きる「同胞」である。
友人のGさんやPさんの子供たちが、学校で理不尽な圧力を感じることはないだろうか、
何度か見学した和白の民族学校の生徒たちが、通学途中に危険にさらされることはないだろうか。
「制裁を!」と声高に叫ぶ前に、われわれの「同胞」が感じる日常的な圧力に、まずは想像力をはたらかせるべきだと思えてならない。
以上の内容を、明日、『西日本新聞』に投稿します。