明日、以下の内容を『西日本新聞』に投稿します。
朝鮮半島と日本の摩擦が強まるたびに、気になることがある。
この日本社会で共に暮らす在日コリアンたちが、そのとばっちりを食わないだろうかと・・・。
朝鮮半島をルーツとする在日コリアンたちは、日本社会・地域社会の構成員だ。すなわち彼らは、われわれの「同胞」である。
私は、福岡市内の民族学校を二回見学したことがあるが、同校が、地域に根ざした存在であることを、十分に理解できた。
「韓流ブーム」がマスコミをにぎわす一方、ミサイル騒動などが起こるたびに、胸を痛める人たちがいる。子供の登下校の安全に神経をすり減らす人たちがいる。
同じ社会を生きる「同胞」に、このような思いをさせ続けるのは、朝鮮半島の指導者たちと在日コリアンを同一視する、われわれの無知・無理解のせいであることは、言うまでもない。
煽情的なテレビ報道などに同調する前に、その報道に心を痛めている同胞の存在を、忘れてはならないのではないだろうか。