あっ!と声をあげてしまいました。
米原万里さんの死去です。
ロシア語の同時通訳者としてのみならず、多文化人としての深みあるエッセイなどで
名高い彼女の死は、あまりにも早すぎると思います。
ちょうど、『ガセネッタとシモネッタ』(文春文庫)を、読みかけていた時だけに、
まだ信じられない気分です。
私の知る限り、映画『カサブランカ』のアホらしさを正面から指摘した書き手は、
彼女ぐらいしかいないと思います。
『カサブランカ』のアホ加減については、明日述べます。
簡単に言えば、「植民地支配に対する無自覚・鈍感」ですね。
それはともかく、米原さんのご冥福を祈ります。
「クソまみれのショスタコービッチ」のエピソードも、
彼女がいなければ、日本では知られなかったでしょうね・・・
『ショスタコービッチ』