プロボクシングの世界チャンピオン・徳山昌守(洪昌守)選手が
タイトル防衛に成功しました。
「最強の挑戦者」が相手だったのですが、右ストレートを当てては
クリンチし、突っ込んでくる相手をウィービング(頭や上体を上下左右
に動かす高度な技術)でかわし続け、判定勝ちを収めました。
徳山選手の試合を見るたびに、「うまいなぁ~」と感嘆します。
KOシーンよりも、その抜群のテクニックを見たいと思わせる
ボクサーです。
私はかつて、日本拳法という武道をかじったことがあります。
ボクシングのグローブをはめ、剣道で使うような胴と、
金属でガードされた面をつけて戦う格闘技です。
パンチの打ち方などは、ボクシングと共通する点があるので、
テレビ中継を見ながら、ジャブを打ったりしております。
現役時代、私は、ジャブとボディーブローなど、
攻撃はそれほど下手ではなかったのですが、
防御は、腕でのガードしかできませんでした。
したがって、練習が終わると、腕はあざだらけ・・・・
夏などは、帰宅の電車でつり革を持つ私の腕に、周囲の不信の目が・・・・
そのほかの得意技は、ひざげりや、組んで倒しての
胴や頭へのひざ攻撃・・・
実に泥臭い拳法でした。
昨日の試合を終えた徳山選手の顔のきれいだったこと・・・・
12ラウンド戦ったボクサーの顔ではないですね。
ボディーは結構打たれていましたが、顔面はほとんど無傷でしたね。
コンディションが十分でないにもかかわらず、あれだけ相手を
封じ込めるのは、彼ならではでしょう。
引退するかもしれないとのことですが、もう一試合だけ、
その抜群のテクニックを見せてもらいたいものです。