今日は、モーツアルト生誕250周年らしいですね。
アイネ・クライネ・ナハトムジークを初めて耳にしたとき、
体がふわっと浮き上がるような解放感と「自由」を感じました。
♪ターン タターン タタタタタターン♪
『カッコーの巣の上で』『ヘアー』の名匠、
ミロス・フォアマン監督の『アマデウス』を観たとき、
モーツアルトに嫉妬する宮廷音楽師・サリエリの哀れさが、
印象的でした。
『アマデウス』は傑作ですが、屈折したサリエリの魅力が
光るという点では、福山庸治さんの『マドモアゼル・モーツアルト』
(河出書房新社)は、これをしのぐのではないでしょうか。
発想・画力・構成力、そのすべてが抜群です。
これを読んだときも、「!!!!」でしたねぇ・・・・
階段降りの場面など、「なんでこんな絵が描けるんや!」
と思いました。
「はぁ~~~っ!」と感嘆のためいきが出ましたね。
このマンガは、父子関係・男女関係・師弟関係など、いろいろな人間関係を
考えるヒントも与えてくれます。
「ジェンダー」(社会的性差)を考えるにも、有益です。
読めば読むほど味わいが深く、「あっ、そうやったんか!」と、発見のあるマンガです。