「沖縄慰霊の日」ですね。
江戸時代には薩摩藩からの侵略を受け、
明治新政府の「琉球処分」によって日本に
併合され(植民地化)、その日本(ヤマト)が
主導する戦争で地上戦の犠牲となり、「友軍」・
日本軍に裏切られ、米軍の支配化で「基地化」が
確定し、「日本返還」後も、米軍による犯罪と
ヤマトンチュウの「癒し」の対象となり・・・・
何年か前にNHKで放送されたドラマ『ちゅらさん』は、
今思い返してもいびつなドラマでしたね。
上記の歴史的背景にまったく触れようとせず、
ヤマトが思い浮かべる「ご都合主義的沖縄人」
(頼りない男、しっかりものの女、たくましい「オバア」
など)の姿を恣意的に描いたという点では、「オリエンタリズム」
ならぬ「オキナワニズム」とでも言いましょうか・・・・
沖縄の文化や自然、家族愛を描くのは結構ですが、
あれだけ長期の描写なら、基地や米兵が登場しない
方が不自然なのではないでしょうか?
また、我が物顔で「国際通り」をのしあるく、
一部観光客の醜態も・・・
それらを描いた上で、あの『ちゅらさん』が放映されて
いたならば、これほど私が文句をつけることもなかった
のですが・・・
口当たりのよい部分だけを「つまみ食い」するのは、
「癒し」ならぬ「卑し」い感じがします。
また腹立たしかったのは、堺正章に、「沖縄の男はダメだね!」
というセリフを吐かせたことです。
たしか『ちゅらさん2』でした。
あんたが言うことちゃうやろが・・・・
菅野美穂さんや余貴美子さんなど、いい俳優が出ていたのに、
惜しいドラマでした。