朝鮮民主主義人民共和国の金正日総書記が死んだ。
11年前(2000年)に行われた、初の南北首脳会談を思い出す。
韓国の金大中大統領(当時)に、
「欧米のマスコミは、私が『隠遁生活』をしているかのように言っているが、
(中略)金大統領のおかげで『隠遁生活』から解放された」
と金正日氏が語るのを耳にして、
「この人、頭えぇなぁ」と驚いたことを、今でもときどき思い出す。
フィナーレの晩餐会。
わざと金大中大統領夫妻の席を別テーブルにして、
「ここで離散家族を作ったらだめだ」と二人を引き合わせ、
南北離散家族再会の合意をマスコミに示した演出の上手さにも感嘆した。
これはおそらく、金大統領も、その「演出」を承知の上だったのだろう。
そしてこれは、肝臓病の兆候に敏感な酒飲みの私ならではの
観察かもしれない(ちょっと自慢^^;)が、
金大中大統領の手を握って挙げた金正日総書記の手のひらが赤かった。
「この人、肝臓悪いんちゃうか?」と思った。