私が経験した「八百長破り」

 木村政彦・力道山の「八百長破り」のような深刻なものではないが、
私も「八百長破り」を経験している。

 大学3年生のときだ。

 新入生を対象とした「体育会紹介」において、わが日本拳法部は、
「模範試合」を企画した。

 主将Yと副将の私が対戦し、一本目は私が取り、二本目はYが取り、
時間切れ引き分けというシナリオで、「模範試合」に臨んだ。

 しかし、なかなかYは、私の得意技である「胴抜き」(ボディーへのストレート)
を受けてくれない。

 「おい、時間は過ぎるやん、早ぅ受けくれや」と目で訴えた。

 Yの目は、真剣勝負の目だった。

 「あっ、八百長破りか!」と思い、モードを変えた。

  2分ほどの攻防があり、Yのパンチが私の胴にきれいにヒットして、試合は終わった。

 「おい、Y! 打ち合わせとちゃうやろ!」とかみつく私に、
「おぉすまん、お前とはなんか八百長したくなくなってなぁ・・・」
と笑うY。満面の笑顔に、返す言葉がなかった。 

 役者が違いました。^^:

 気合も違っていたねぇ。
 昇段試合でも、「絶対に三段を取る」という気迫に満ちたYの三人抜きと、
「一人でも抜けたらえぇやん」と、二人目で負けて弐段どまりだった私の差を、
今しみじみと思い出す。 
  
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by kase551 | 2011-10-10 23:58 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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