『紙の爆弾』を読みながら、『噂の真相』を思い出した。
私は1980年代半ばから、『噂の真相』を愛読していた。
政界や皇室に関する「タブー」を恐れぬ姿勢に共感し、
筒井康隆・ナンシー関・宅八郎・本多勝一・高橋春男など、
超一流の描き手による連載を楽しんでいた。
同誌に違和感をおぼえたのは、某俳優に関する事件に
からめて、「芸能界における『在日』」というテーマで、
数名の芸能人の実名を挙げ、確認もせずに「在日推定」
した記事を、目にしたときだ。
そして、小林よしのり氏の秘書(当時)に関する記述の、
下劣きわまる見出しを目にし、「あ~あ、しょーむな!」と失望した。
かみつく相手が違うでしょ。