権力の魔力

 20代のころ。

 私は、「オレが絶対権力を持てるならば、どれだけえぇ社会になるやろ」
などという、とんでもない考えを一時期抱いたことがある。

 なんと傲慢で愚かな「思想」。

 でも、その考えを抱いたのは、ほんの一時やったね。

 20代なかばだった私の「思想」を聞かされた先輩は、
苦笑しながらグラスを傾けた。
 「う~ん、かせたにが絶対権力を握ったら、ちょっとコワイなぁ・・・
 酔って口論になったら、『粛清』されるんとちゃうか」

 「え?そんなことしませんよ!」と言いながら私は、
「この穏やかな先輩とは違い、オレはちょっと(「ちょっと」ではないね^^;)
激しやすいからなぁ・・・それもありえるなぁ」と、内心うなずいていた。 

 そして、「権力の魔力」についても徐々に考えが至るようになった私は、
「オレが絶対権力を持てるならば・・・」などとは、一切考えなくなった。


 権力っちゅうもんは、持てば使いたくなる。 
 特に、「悪」に対しては、「お前らそれはあかんやろ!」と、
権力を行使して「善導」したくなる。

 しかし、「悪」と「善」の二分法ほど、おそろしいものはない。
 単純な二分法で、意に沿わぬものを「悪」として切り捨てることは、
人間という存在を無視する愚挙であり、ホンマしょーむない。

「君が代起立斉唱強制条例」を推進する人たちも、
「自分たちは『善』だ!」と信じて疑っていないのではないだろうか?
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by kase551 | 2011-05-27 23:59 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
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