宋秋月さんの『猪飼野タリョン』(思想の科学社)から。
入管との交渉を続けてきたある団体の代表が、
土壇場での相手の理不尽な対応に憤りの声を上げる。
涙で震える語尾。
宋さんのひとこと。
「こんなやつらの前で泣くな。こんなやつらを信じていたあんたがあかんねん」(68頁)。
代表の方には悪いが、私は宋さんに共感する。
入管に限らず、行政組織やそこで働く人間に大きな期待をすることは、あまりにもナイーブだ。
福岡市との行政交渉を通して、私はそれを実感している。
しかしそれでも交渉は続けなければならない。
泣いているヒマなどない。
泣くより怒れ。