若い人たちに、「市民としての永住・定住外国人」として、
在日朝鮮人の移住過程について、少し紹介する。
豊臣秀吉による侵略。
それが、有田焼・薩摩焼・萩焼を生んだ事実。
徳川政権における対馬の役割。
明治政府の「脱亜入欧」。
朝鮮への勢力拡大をめぐる、日清・日露戦争。
ロシアに傾きかけた朝鮮王妃を、日本の外交官が主導して
王宮に侵入して暗殺した「閔妃暗殺」。
角田房子『閔妃暗殺』(新潮文庫)を紹介する。
植民地朝鮮における「土地調査事業」や朝鮮米流出によって、
土地を失ったり、貧農となった人たちの事実。
「土地調査事業」終了直後に、大規模な独立運動が発生した事実。
わたしの知人の父が、官憲によって「村の割り当て」として
強制動員され、九州の炭鉱で働かされた事実。
生活苦からの脱出を求めて日本に渡った「在日一世」たちの
受難の一部。
『在日一世の記憶』(集英社)を紹介する。
1923年9月1日の関東大震災時に、
デマに扇動された日本人たちによって、
少なくとも千人単位の朝鮮人が、虐殺された事実。
「ジュウエンゴジュッセン」の検問。
1995年の阪神大震災時、朝鮮学校に逃げ込んだ日本人を、
学校関係者が助けた事実。
1945年の日本の「終戦」が、朝鮮の「解放」であったこと。
日本の「終戦記念日」が、朝鮮の「光復節」であること。
「解放」当時、日本に200万人以上いた朝鮮人が、
130,40万人は朝鮮に戻ったが、60、70万人が残留した理由。
分断された朝鮮半島における戦争で、米軍の軍需によって、
日本経済が、高度成長の足場を築いた事実。
若者たちのレスポンスカードを読みながら、
確かな手ごたえを感じている。