東京オリンピックの柔道金メダリストの
アントンヘーシンク氏が亡くなった。
東京五輪での決勝戦でヘーシンク氏に敗れたのが、
当時の日本柔道界のエース選手・神永昭夫氏だった。
ヘーシンク氏と神永氏に関しては、それぞれに
「う~ん!すばらしい!!」とうなってしまう逸話がある。
押さえ込みでヘーシンク選手が神永選手に一本勝ちしたとき、
オランダの役員が喜び勇んで靴のまま畳に上がってこようとしたが、
ヘーシンク氏は、即座にそれを制した。
彼はそのときの心境について、次のように語っている。
「試合後、真っ先にするべきことは何か。全力で戦った神永さんに
礼をつくすことではないか」
一方、敗れた神永氏は、言い訳めいたことを一切口にせず、
翌日、何もなかったかのように出勤して仕事をしていたという。
ふたりとも、体格だけでなく、人間の器も大きかったんですね。