浅川マキの歌を初めて耳にしたのは、中学2年生くらいだった。
もう35年ほど前か・・・・
ラジオで、「フォーク名曲集」のような特番があり、録音した。
加藤登紀子の「少年は街を出る」、岡林信康の「チューリップのアップリケ」
そして、岡林が吉田日出子のことを歌ったと今では推測できる「五年ぶり」などとともに、
浅川マキの「夜が明けたら」を聴いた。
ジャズかブルースみたいやなぁ・・・・
かっこえぇ歌やけど、オレにはちょっと「ハイレベル」かなぁ・・・
などと思った。
しかし、深みある声は、耳から離れなかった。
韓国で生活していた1990年代。
日本人の友人宅で、「浅川マキ」と書かれたカセットテープを目にした
私は「夜が明けたら」を思い出し、すぐに彼女に頼んだ。
「○○さん、これダビングさせてね」
そのカセットに納められた曲のうち、
「夜が明けたら」以外で私が今でもくちずさむのが、
「ふしあわせという名の猫」。
「かもめ」や「セントジェームス病院」も好きやけど、
わたしにとっての浅川マキは、「ふしあわせという名の猫」だ。
今もときどき、下手なギターをポロポロやりながら、歌っている。
Dm、Gm、A7、Aという、四つのコードで強引に^^、歌っている。
今日、ひさしぶりに歌った。
稀代の「歌うたい」の死を惜しみながら・・・